交換レンズレビュー

“非純正”薄型レンズの世界:7Artisans 40mm F2.5 AF

わずか90gの超軽量AFレンズ 絞りリングとFnボタンも装備

「薄型レンズ」というには少々全長があるのだが、軽量・コンパクトな1本としてぜひ紹介したいのがこの「7Artisans 40mm F2.5 AF」だ。軽量・コンパクトな1本としてぜひ紹介したいのがこの「7Artisans 40mm F2.5 AF」だ。

2026年2月にEマウント用が発売された製品で、AF対応のフルサイズレンズとなっている。価格は2万8,800円。対応マウントはソニーE/ニコンZ/ライカLだ。

フルサイズで100gを切る軽さ

手にした第一印象はとにかく「軽い!」だった。なんと重さは90gで、カメラにつけてもほとんど重さを感じないほど。フルサイズ用レンズといえばある程度重さがあるものだが、このレンズの軽さにはびっくりである。

フルサイズ機と合わせてもコンパクトな見た目

これだけ軽いということで、当然鏡胴やリング類は樹脂製。チープさも感じなくはないが、それもまた良しという感じで筆者的にはあまりマイナスには思わなかった。

先端にピントリング、手前に絞りリングを備える

機能面も充実していて、この価格ながら絞りリングを備えているのは注目すべき点だ。1/3段ステップと本格的なものなので、リングで絞りを操作したい人には見逃せないポイントだろう。「A」ポジションにすればボディで絞り値を設定できる。

AF主体で使うレンズとは思うが、ピントリングも重めのねっとりしたトルクで精密なピント合わせには役立ちそう。AF/MF切り替えのスイッチも便利なところ。また側面にファンクションボタンもあって機能を割り当て可能だ。

スタイリッシュな同梱フード

AFはSTM駆動。合焦速度は純正レンズほど速くはなく、被写体によってはフォーカス位置が「行って戻って合う」というケースもあった。場合によっては0.5秒程度かかるイメージだろうか。

画質は価格を考えると健闘している。カリカリの写りというよりは絞り開放付近でやや柔らかさを残した味付けのようだ。また逆光では大きなフレアが入る場合もあった。角度に気をつけたりハレ切りといった工夫をしたい。

ただこうしたフレアなどはむしろ生かして、ポートレートや花といった被写体で活用するのも本レンズの向いている使い方かもしれない。

レンズ構成は6群7枚。非球面レンズ1枚と高屈折レンズ3枚が使われている。

ファームアップ用のUSB Type-C端子も備えている

絞り込むと解像力がアップ

逆光でなければクリーンな描写となる。絞り開放なので等倍で見ると少し解像力は柔らかめだが、ポートレートなどには使いやすい味付けかもしれない。

ソニー α7C II/マニュアル露出(1/4,000秒・F2.5)/ISO 100

ここではF11と絞り込んでいるが、水滴や木目のディテールが鮮明に写っている。ある程度絞ることでシャキッとするレンズだ。

ソニー α7C II/マニュアル露出(1/60秒・F11)/ISO 100

このようなシーンで絞り開放にすると、背景が程よくボケる。玉ボケの形は輪郭があってややクラシカルな出方。そのあたりもレンズの個性として楽しみたいところである。

ソニー α7C II/マニュアル露出(1/640秒・F2.5)/ISO 100

まとめ

40mmという画角は広すぎず、また狭すぎず、スナップやポートレートで人気を得ている焦点距離でもある。各ブランドから40mmのレンズが登場しており、人気を博しているのもご存知の通りだ。

そんな40mmが小型超軽量にまとめられ、手軽に持ち出せるのが本レンズの長所。最短撮影距離は40cmと料理なども撮りやすいだろう。

中国レンズブランドの格安製品はMF専用という場合も多く、ピント合わせの一手間を面倒と感じる人も少なくないはず。本レンズならAFでどんどん撮れるので、シャッターチャンスに対応しやすい。

逆光時のフレアやAF速度のもっさり感などに少々癖を感じるかもしれないが、使っていて「やはり単焦点レンズは楽しい」と思わせてくれる1本だった。

本誌:武石修