交換レンズレビュー
“非純正”薄型レンズの世界:Viltrox AF 26mm F2.8 EVO
厚さ25mm、かつ絞りリング搭載の最新パンケーキレンズ
2026年8月14日 07:00
中国製レンズブランドの中でもAF対応レンズに力を入れているのがViltroxだ。日本でも人気が高まっている同ブランドから7月に登場したのが、この「Viltrox AF 26mm F2.8 EVO」となる。
まさにパンケーキレンズと呼ぶにふさわしい薄型AFレンズで、約130gと軽量。フルサイズ機に対応しており、ソニーE/ニコンZ/ライカLマウントがラインナップされている。APS-Cクロップにすると、39mm相当での撮影が楽しめる。
「普段使いできる軽量な単焦点レンズが欲しいが、MFレンズはピント合わせが面倒」と感じている人には、もってこいの1本だろう。
ハイクォリティな薄型レンズ
鏡胴は金属製でビルドクォリティは高い。フォーカスリングのほかにクリック付きの絞りリングも備えている。なお、「A」ポジションにするとボディから絞り値を設定できる。
リング類にはガタツキや遊びはなく、カメラメーカーの純正レンズとして出ていてもおかしくない作りの良さといえる。
ファームアップ用のUSB Type-C端子や、マウントのゴムシールド、マグネット式フロントキャップなど装備も充実している。
焦点工房の公式サイトでの価格は5万2,830円。近いスペックの純正レンズ、例えばソニーの「FE 24mm F2.8 G」が10万円近くすることを考えると、本レンズの5万2,830円は十分コスパが高いと言えそうだ。
ただAF速度は純正レンズにはやや及ばない。ギア式STMのフォーカス駆動機構ということだが、瞬間的に合うというほどではなかった。しかしながら、スナップなどでは実用上あまり問題はなく、MFよりはずっと快適に撮影ができた。
非球面レンズや高屈折レンズも採用されており、スッキリとした描写が印象的だった。最短撮影距離は20cm。結構寄れるので料理や小物なども撮影しやすい。
ワイドマクロ的な画作りも
ビル群を撮影してみたところ、等倍で見ても建物のディテールがよく分かる解像力を持っていた。F8まで絞っていることもあるだろうが、周辺まで像の流れはあまりなく、高い描写力がうかがえる。
ほぼ最短撮影距離で手すりを撮影した。絞り開放ながら、ピントを合わせた部分は金属のヘアラインまでしっかり描写されていた。絞り開放だと周辺減光は多少見られるが、作画によってはプラスに転換できるだろう。
次はF5.6でのスナップ。全体的に抜け感もありクリーンな描写となった。ボケもなだらかで自然だ。クセがないので難しいことを考えずにどんどん撮れるのが良いところ。
まとめ
作りと画質、ともに満足できる1本と言えそうだ。絞り開放でも柔らかいといったことはなく、シャキッと写る。解像力を上げるために絞る必要もないレンズということだ。
これだけコンパクトで軽量なら、カメラにつけっぱなしでもよいくらいの携帯性は大いに魅力。それでいて開放F2.8と、一般的な撮影には十分な明るさを兼ね備えている。
STMモーターということで動画モードでも滑らかにピントが移動して合焦していた。広めの画角なので、Vlogなどの動画用途でも活躍しそうだ。












