クルマとカメラ、車中泊

スーパーカブのタイヤをDIY交換!廃タイヤ処分までスムーズに行なうコツ

今回の1枚

この夏は雨に閉じ込められましたねえ、あまり星空の写真が撮れませんでした。各地で浸水や土砂崩れなど災害が続き大変な夏になってしまいました。みなさん、お怪我はありませんでしたでしょうか? うちの近所も大変でした。

地上と違い、晴れさえすれば夜空はいつもと変わらず。天の川を見上げ、その変わらなさを見てホッとした夏の夜でした。

近場の撮影に便利なスーパーカブ

海辺の街では砂溜まりができることも多い。それゆえ、日常の足であるカブにはオフロード向きブロックパターンのタイヤを選択している。新品タイヤ装着後の写真

今日の話題は、バイクのタイヤ交換。とはいえ、作業手順を細かく追うわけではありません。ちょっとした、だけど大事なコツだけを追っていきますね。

バイクに全く興味はない方もホンダの世界的名車スーパーカブはご存知と思います。新聞屋さんとか郵便配達で使われてる、あのバイクです。ウチにも1台ありますよ〜。スーパーカブにはいくつかの排気量があるんですが、ウチのは85cc。黄色いナンバープレートです。

車のほかにスーパーカブと250ccのスクーターと3台の乗り物があるわけですが、撮影に行く距離によって使い分けています。

近場の撮影ならバイクが手軽で安くて便利。バイクも撮影機材の1つと言っていい

ウチから概ね20km以内ならスーパーカブ、100km以内の日帰りなら250ccスクーター、それ以上は車という具合。でも、特別に機材が多い場合やごく近所でも一晩撮影と天体観測を楽しむ場合は車です。

どうせ機材を持って行くんだから全部車でいいじゃん、とも考えちゃうんですがね、いざ撮影しようと思っても車を止める場所がない! ってことも多いのです。なので、ロケ場所によっても車両の選択が変わります。

ウチの近所では軽自動車がすれ違うのがやっと、という道路が多いのです。まあ、星景写真は夜ですから、そもそも交通量はすくないですけどね、いざ他の車が来てしまうと迷惑極まりない邪魔モノになってしまいます。そこで、バイクで出掛けて邪魔にならない路肩に止めて、ささっとワンカット撮影というわけで、僕にとっては重要な撮影機材の1つなのです。

九十九里では、バイクで数分の海辺でこんな星空を撮ることができる

ウチのスーパーカブは50ccを超えて125cc以下なので第二種原動機付き自転車にあたります。車検もありませんし、車のファミリーバイク特約に入れるので、任意保険代もかかりません。自賠責と軽自動車税は必要ですけど経済的負担が少ないことがメリットです。燃費も1Lあたり50km近く走りますからねえ。

愛車スーパーカブ90のタイヤ交換に挑戦

そんなわけですから、メンテナンスにもお金をかけたくないわけです。タイヤ交換も自分でやっちゃいますよ。パーツ自体も安いですしね。

フロントタイヤ。前回の交換は2020年5月。はっきりとした走行距離は不明だが、5,000〜6,000kmと思われる
リアタイヤ。当然だがフロントタイヤより減っている

交換前のタイヤは前も後ろもこんなに減ってしまっています。タイヤにはラジアルタイヤとバイアスタイヤがありますが、ウチのカブの年式で使うのはバイアスタイヤ。バイアスタイヤはラジアルタイヤと比べて一般に摩耗が早いとされていますが、価格は安く、タイヤ全体が柔らかいため特別な工具がなくても交換しやすいのがメリットです。

今回の交換では写真を撮りながらで、準備から片付けまで入れても前後交換で1時間45分ほど。写真を撮らずに黙々と作業すれば1時間ちょっとでできそうですが、ホイールを外したついでに通常はブレーキやサスペンション周りのメンテナンスもしたいので、普段は実質3時間くらいかけて行なっています。今回は純粋にタイヤ交換のみです。

チューブとリムバンドは必ず同時購入

今回も前回と同じティムソンTS802 2.50-17
タイヤチューブとリムバンド(赤矢印)

購入したタイヤはティムソン TS802 2.50-17。前回の交換に続き2度目の購入なんですけれど、安いですしカブの使い方では十分満足できる性能のタイヤです。

同時に購入したのはタイヤチューブとリムバンド。こちらも2本ずつ用意します。

で、まず大事なのがこちら。タイヤチューブとリムバンドは必ず一緒に購入しておきましょう。タイヤチューブは再利用できることもあるのですが、タイヤを外すときに工具で巻き込んで穴を開けてしまうことも多いので、予備を用意しておかないと作業がストップして面倒なことになります。リムバンドはスポークの頭(ニップル)やホイールのサビなどからチューブを守る役割があるのですが、つい交換を忘れがちです。忘れずに買っておきましょうね。

このほかに、組み付け時にタイヤの滑りをよくするビードワックスも買っておきましょう。無くても石鹸水やシリコンスプレーで代用できます。

バイアスタイヤの場合、タイヤレバーが3本あれば簡単にタイヤは外れるが、このときにチューブを巻き込んで穴を開けてしまうことがある
リムバンドは傷んでいることも多いので、毎回交換した方が良い
新しいタイヤチューブのバルブをリムに通すのがやや厄介。1番時間がかかるところだと思う

1年経過した中国製電動インパクトレンチの耐久性は?

ちょっとここで番外編。以前この連載で中国製インパクトレンチを紹介していますが、今回も大活躍しています。今回に限らず電動インパクトレンチは固着したボルトや強く締まったナットを効率よく外してくれますし、ドリル的な使い方もでき、DIY全般でいろいろ回せて便利な工具です。

インパクトレンチを持っていると作業が早い。もちろん無くても大丈夫。

便利なのは分かっちゃいるけれど、安価な中国製は耐久性が不安……と感じる方も多いと思います。

そこで経過報告です。購入してほぼ1年、バイクや車の整備ほか日常のDIYで多用してきましたが、バッテリーも含め新品時の性能を維持しています。付属するソケットの品質は抜群というわけではありませんが、実用上問題は出ていません(ちょっとレンチから外れやすかったりというのはありますが)。

ということで、当たり外れはあるかもしれませんが、アマチュアとしての使い方であれば1年十分満足に使えましたし、まだまだ快調です。

DIYの強い味方「タイヤ回収パック」で処分

さて、本日の本命はこれ! DIYタイヤ交換で一番悩むのが「廃タイヤの処分」なんです。ガソリンスタンドなどで有料処分してくれるところはあるのですが、最近はセルフスタンドばかりになってしまってどうにも頼みにくい。そこで救世主となるのが、カスタムジャパンの「タイヤ回収パック」なのです!

タイヤ回収パックのパッケージ
返送用の着払い伝票も入っている

これは本当に手軽でありがたい! 注文して届くのは、チラシ・着払い返送伝票・廃タイヤを入れる白い袋の3点です。白い袋に廃タイヤを入れて佐川急便さんに集荷依頼をかけるだけで完了します。

タイヤ2本を回収パックの袋に入れた。左は新品タイヤを組みつけたホイール

こんな具合です。左には新品タイヤを組んだホイールを置いてみました。返送用の袋には廃タイヤが2本入っています。カブの17インチタイヤの場合、3本くらいは入りそうでした。注意点として、自転車用のタイヤ回収とは商品が分かれているので、ここに自転車用タイヤを入れてはいけません。また、説明書きを見るとバルブをカットしてあればチューブも入れて良いようですが、チューブやリムバンドのように純粋にゴムだけの製品の場合、短くカットすれば燃えるゴミとして処分できることが多いです(自治体に問い合わせてみてください)。

あとは袋を閉じて、集荷伝票を貼って、集荷依頼をするだけ。とっても気軽ですなあ。

新品タイヤは「慣らし運転」を一皮剥くまでしっかりと

タイヤ交換完了。慣らし運転を忘れてはいけない

そして最後に、非常に重要な注意点をひとつ。

新品タイヤには慣らし運転が必要です。「一皮剥く」なんて言ったりしますが、製造時の剥離剤などが残っていて本来のグリップ力が出ていないんですね。急ブレーキ・急発進、深いバンクは避けましょう。100kmほど慣らし運転が必要だと言われていますが、新品タイヤのツヤツヤと瑞々しい黒さを見ていると、ついつい忘れてしまいがちなんですよねえ。

以上、バイクのタイヤ交換と廃タイヤの処分についてでした。

1962年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社マガジンハウス入社。社員カメラマンを経て2010年にフリーランスとなる。主に風景・星景を撮影し、星空の撮影は中学校で天文部に入部した頃からのライフワーク。ニコンカレッジで、星景写真講座を担当。星空に興味ある方は「こちら」へ