デジカメアイテム丼
カメラアプリ「Leica LUX」に“ライカI型”っぽい新モード。早速試してみた
2025年1月27日 10:19
ライカが2024年6月から提供する「Leica LUX」(iOS用)は、カメラで写真を撮るようにレンズやフィルムモードを選べるカメラアプリ。無料だが、年額1万円のサブスクリプション“Pro”に加入すると機能限定が解除される。
そんなLeica LUXアプリに、このほど「Leica IA」という新モードが加わった。“Leica I Model A”と記載されており、つまり1925年に登場したライカ初号機の雰囲気が味わえるという趣旨だ。極初期のライカは50mm F3.5のレンズが固定されていたので、画角とF値もそれにちなんだものになる。なおLeica IAもPro限定の機能に含まれていたので、筆者もいよいよProにしてみた次第(Proには14日間の無料お試し期間がある)。
ライカIの誕生100周年を記念し、新たなLeica LUX Look「ライカI A型」が登場しました。この特別なLookは、アイコニックなカメラから着想を得て、初期の35mm写真が持つ独特の描写や質感を再現します。豊かな粒状感と繊細なコントラストにより、ただ美しい写真を生み出すだけでなく、どこか懐かしさを感じさせる風合いをiPhoneでお楽しみいただけます。
100年前はフィルムの性能自体も今ほど高くないため、それに由来したグレイン(粒状性。ざらっとした感じ)が目を引く。現在の35mm判が映画の2コマ分となったのは、当時のフィルム性能で“写真”として満足な画質を得るには、映画の1コマ分(18×24mm)では足りず、2コマ(36×24mm)にすれば少し余るぐらいだとライカの試作時に計算され、そうして普及したライカに他が追随したから。
撮影後に付けられるフレームも充実。カスタマイズにより撮影日時や撮影場所、撮影者の名前も加えられる。「Film」はパーフォレーションの数がお茶目だったりするけれど、これに気付くのは我々が詳しくなりすぎた証拠だ。ちなみにボタンを押すごとにパーフォレーションの位置が変わるので、きっちりコマ間に持ってきたい人は連打してみよう。
自社の歴史について、こうして「カメラアプリのエフェクト」という形でアピールするのはなかなか粋な感じがする。このインタラクティブな見せ方は、ライカの本社に併設されている博物館「エルンスト・ライツ・ミュージアム」にも通じるなあと思うところ。2025年は日本でもライカIの誕生100周年を祝したイベントが開催されるなど、その成り立ちに触れる好機となりそうだ。