デジカメアイテム丼

長めのロッド&クランプで利用範囲の広い「マジックアーム」

撮影用アクセサリーを強力に固定

最近はカメラで撮影する際にスマートフォンでも同時に動画を撮ったり、あるいは動画撮影で外付けモニターを使う人も増えているようだ。今回はそんなときに便利なアイテムを紹介する。

「マジックアーム」と呼ばれる製品を見かけるようになって久しいが、SmallRigからも24cmタイプの製品が出ている。今回は蟹バサミクランプが付属するものを試してみた。1.5kgまでの重さに対応するというアームで、価格は3,000円程度となっている。

この状態で全体の長さは約30cm

2本のパイプを組み合わせたアームの形状で、両端には1/4ネジが付いている。両端部分は自由雲台のように動かすことが可能だ。また、パイプの組み合わせ部分はギザギザのあるディスクで噛み合うようになっており、結構強力に固定できる。

1/4ネジ部分はこのように約90°曲げることもできる

便利なのは中央部分のノブで両端を含む全てのロックができる点。ある程度自在に動かして、位置が決まったらノブを締めるとその形で固定される仕組みだ。全体が金属でできており、重さはやや感じるが頑丈そうな印象はある。

しっかり回せる形状のノブになっている

使い方としては、1/4ネジ穴がある三脚なら直接接続することで、アクセサリーなどを装着できる。また付属のクランプを使えば三脚などのパイプに固定可能だ。

三脚の1/4ネジ穴に直接付けられる
クランプを最大まで開いたところ。5cmくらいまでのパイプを挟めるようだ
クランプを外したところ

スマートフォンホルダーを別に使えば、もちろんスマートフォンも装着できる。重すぎなければカメラも付けられるので、簡単に2台体勢での撮影も行える。

スマートフォンでの使用例

外付けモニターの支柱という使い方もニーズは高そうだ。今回載せた7型モニターはF970バッテリーが付いているのでそれなりに重いが、しっかりと固定できていた。

外付けモニターでの使用例
重めのバッテリーが付いているが、問題無く固定されていた

このアームは両端が1/4ネジと汎用性が高いうえ、クランプもあるのでアイデア次第でいろいろな使い方ができそうだ。

このような地面すれすれの撮影にも使える。こうすると、ローポジションにセッティングした三脚の雲台部分よりもさらに下での撮影が可能になる。

クランプがあるので1/4ネジ穴が無い三脚でも使える
三脚単体よりもアングルの自由度が増す

そのほかにもスタンドに付けてストロボやLED照明を増やしてみたり、動画撮影ならマイクを付ける手もあるだろう。1つあると何かと便利に使えそうなアームだ。

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。