私はこれを買いました!

1万円以下の追加投資で使い勝手を高める

SONY α7 III(永山昌克)

今年、デジカメ Watchでレビュー系の記事を複数執筆していただいた写真家・ライターの皆さんに、2018年に購入したカメラ系の製品(新品に限る)を1つだけ挙げていただきました。(編集部)

永山流α7 IIIのカスタマイズを紹介

私も買いました、今年のヒット作ソニーα7 IIIを。その魅力はすでに多くの人が語っているとおり、画質とスピード、機能、操作、携帯性のすべての面で高いレベルにあることです。趣味やプライベートな撮影はもちろん、失敗が許されない仕事の撮影でも大活躍しています。

そんなα7 IIIの、私なりの3つのカスタマイズをここでは紹介しましょう。

1つめはグリップ。純正品も含めいくつかの外付けグリップを試しましたが、個人的に最も手に馴染み、使い勝手がよく感じたのは「Lennon Gecco LB3」(eBayにて、実売6,000円前後)。継ぎ足されるグリップ部分にラバーが張られているので指や手のひらが痛くならず、使用感はすこぶる快適。バッテリーの着脱やアルカスイス雲台への装着もスムーズです。

2つめは背面ホイール。撮影の途中で不用意に回転して、感度やドライブモードが勝手に変わってしまうミスを避けるため、ホイール上にシールを張ることで、クリック操作を維持しつつ、回転操作を完全に無効にしています。シールにはニチバン「マイタック カラーラベル 20mm ML-1716 黒」(実売200円前後)が最適。原始的な方法ですが、効果は上々です。

3つめはレンズです。キット付属の標準ズーム「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS」は画質的には評判はあまりよろしくありませんが、個人的にはα7 IIIの機動力を高めるレンズとして気に入っている1本です。仕事用にはFE 24-105mm F4 G OSSを、休日の家族スナップ用にはFE 28-70mm F3.5-5.6 OSSを、といった感じで使い分けています。ただし、FE 28-70mm F3.5-5.6 OSSはホコリや汚れが付着しやすい鏡胴部のラバーが不満です。

そこで、フォーカスリングとズームリングのラバーを取り外し、ジャパンホビーツールの「カメラ張り革4102レンズ外周部用 ダイヤ型ブラック」(実売2,000円前後)に張り替えました。これで、上の写真のように見た目の高級感と手触りが大きくアップ。正確にカットして丁寧に張れば、つなぎ目はまったく分かりません。

作例

本文では紹介していませんが、この写真はケンコー・トキナーから発売されている「SAMYANG AF 24mmF2.8 FE」で撮影。スナップ用に最適な93gの超軽量を誇り、これまたお気に入りの1本です。

ソニーα7 III / SAMYANG AF 24mmF2.8 FE / 1/100秒 / F2.8 / ±0EV / ISO 400 / マニュアル露出

プロフィール & 近況報告

最近はビジネス用やSNS用のプロフィール写真撮影の注文が増えています。今年は約300人を撮影。来年は500人を目指します。

永山昌克

早稲田大学教育学部卒業後、スタジオ撮影助手を経て、フリーランスのフォトグラファー。得意分野は老若男女のポートレート撮影。趣味は中国語。カメラやRAW現像に関する著書多数。