フォトアプリガイド

PicShop - Photo Editor(Android)

Facebookとの連携が得意な画像編集アプリ

 今回紹介する「PicShop - Photo Editor」は、回転や切り取りといった画像編集機能に加えて、フィルターやフレーム機能も備えた画像編集アプリだ。

 編集機能の豊富さやフィルター効果・フレーム数など基本的な部分での多機能さもポイントだが、もっとも特徴的なのがFacebookとの連携部分。編集の最終工程でFacebookへとアップロードできるだけでなく、アップロードされている写真データにアクセスしての編集も可能だ。

 試用したのはバージョン2.8.2。399円でダウンロードした。

アプリを起動し、編集元の画像を選ぶ。「Open Image From...」というポップアップウィンドウでは「Facebook」が表示されており、タップするとアカウントの入力画面が表示される
Facebookアカウントを入力し終わると、アップロードした画像の一覧が表示される。アップロードした画像から編集したい画像を選ぼう

 基本編集機能は、「Edits」「Filters」「Frames」「Extras」の4項目に分かれる。「Edits」からは基本的な画像編集機能にアクセスでき、「Filters」と「Frames」はそれぞれフィルター効果とフレームの選択が可能。「Extras」には基本編集機能に含まれないユニークな機能が含まれる。

メイン画面。画面下部の「Edits」「Filters」「Frames」「Extras」をタップして編集内容を選択する

「Edits」では、「CROP」(切り取り)や「ROTATE」(回転)といったスタンダードな編集機能のほか、「BRIGHTNESS」や「COLOR」などの調整機能。そして、赤目補正の「RED EYE」、魚眼レンズ効果の「FISH EYE」、ボケ味をコントロールする「TILT & SHIFT」といった高付加価値編集機能を利用できる。

「Edits」では、基本的なものから付加価値的な機能まで、さまざまな編集機能が選択できる

 また、「AUTOFIX」を利用すると、「Brightness」と「Contrast」の2項目に対し、自動補正が掛けられる。どちらの調整も「BRIGHTNESS」からスライドバーを利用して微調整できるが、本アプリの自動補正が肌に合えば、より編集が簡単になるだろう。

「AUTOFIX」では、「Brightness」と「Contrast」にチェックボックスが用意され、チェックを入れると自動で補正される仕組み。補正具合は少々大げさで、メリハリがでる
「BRIGHTNESS」では、「AUTOFIX」で選択できた「Brightness」と「Contrast」の項目をスライダーを使って微調整できる

 このほかにも「FOCAL POINTS」は、焦点位置を任意に指定し、ブラーやカラーシフトの調整が可能。同様の機能として「TILT & SHIFT」もあるが、こちらは横線(太さの変更可能)を指定してボケをコントロールするのに対し、「FOCAL POINTS」は円形という違いがある。

「FOCAL POINTS」は焦点を任意に指定し、ブラーやカラーシフトの調整が可能だ。焦点(円形)のサイズ変更にも対応する
カラーシフトは、焦点のみ色味を残し、外周の色を落とす(またはその逆)といった調整が行なえる
「TILT & SHIFT」はいわゆるミニチュア写真などを作る際に便利な機能

「Filters」と「Frames」は、画像編集アプリの多くに採用された機能なので目新しいものはないが、「Filters」はフィルター効果は18種類。「Frames」は19種類搭載する。

「Filters」に収録されたフィルター効果のプリセットは18種類。SEPIAやLOMOなど扱いやすいフィルタが並ぶ
一部フィルター効果では、効果具合をスライダで調整できる
「Frames」は19種類をプリセット
白枠、黒枠といったオーソドックスなフレームのほか、遊び心のあるフレームも収録されている

「Extras」は、基本編集機能の枠にとらわれないユニークなものが多く収録されている。例えば「IMAGE LAYER」は、メインとなる画像データに別の画像データを載せ(レイヤー)、多重露光写真をシミュレートできる機能。透過率を自由に設定できるほか、場所の指定などにも対応する。

「Extras」では、「IMAGE LAYER」や「SPEECH」などユニークなものが多い

 このほか、「TEXT」や「SPEECH」といったテキスト入力機能。「EYES」や「HAIR」といったイラストを追加できる「STICKERS」、同種の「POINTERS」といったものが並ぶ。どちらかというと「IMAGE LAYER」はまじめな編集機能といえるが、「Extras」にカテゴライズされた機能の多くは賑やかなものが多い。

「IMAGE LAYER」を起動すると、レイヤーとして利用する画像の選択画面が表示される。画像を選択し、利用範囲を決めよう
編集画面にレイヤーが追加された。この段階で、画像サイズの変更や移動、回転が行なえる
「Opacity」を調整すると、透過率を変更できる
「SPEECH」とはいわゆる“吹き出し”を追加する機能。回転やサイズ変更にも対応する

 画像編集後は保存するわけだが、単純に保存するだけでなく、メール添付やFacebookへの投稿、端末にインストールした各種アプリへの連携が行なえる。

Facebookへのアップロードも可能。画像データのダウンロード・アップロードに対応するのが本アプリの強みだ

「PicShop - Photo Editor」は画像の選択段階からFacebookとの連携が可能だが、このことはつまり、端末の元データを消してしまってFacebookにアップした画像しかないといった場合に便利。特に、アップした画像データを使って加工し、再度アップするといった使い方が簡単にできるため、Facebookユーザーならより便利に本アプリを使えそうだ。

飯塚直