フォトアプリガイド
EyeEm - Photo Filter Camera(Android)
ポストInstagram? 海外で人気の写真SNSアプリ
(2013/3/4 00:00)
SNSとスマートフォンの親和性は高く、写真を公開・配信するための手軽なツールとして利用されている。特に「Instagram」をはじめとする写真共有型SNSアプリの登場により、その傾向は顕著だ。今回はそんな写真共有型SNSアプリのひとつ「EyeEm - Photo Filter Camera」を紹介する。
試用したバージョンは3.6.2.1、無料で公開されており、Android OS 2.2以上を採用する端末で利用できる。今回はNTTドコモの「MEDIAS LTE N-04D」(Android OS 4.0.4)で試してみた。
まず、「EyeEm - Photo Filter Camera」(以下、EyeEm)は、SNSサービスと強く紐付けられたカメラアプリだ。利用するには「EyeEm」のアカウントを作成しログインするか、利用している「Facebook」のアカウントを利用してログインする必要がある。なお、「EyeEm」のアカウントを作成するには、メールアドレスの登録が必要だ。
「EyeEm」は、「写真の投稿、投稿した写真の閲覧、投稿写真の評価、ユーザーのフォロー」というSNS機能と、「写真の加工」(フィルターの付加とフレームの追加)というカメラ編集機能を備えている。
使い方は単純で、スマホのカメラ機能を使って撮影した写真データもしくはPCなどから取り込んだ画像データに対して、14種類のフィルター(NORMAL、BOOST、KROSS、CABU、kCe、STING、WINTAGE、EARLGREY、GUNDLACH、VANILLA、GOTHAM、DANI、GEE09、FOOD P)と、13種類のフレーム(BLANK、BOUND、GRUNGE、RICHARD、CLASSY、OXYD、CRUNCH、DAKKO、MATEO、WOUND、SAKKO、POLA、PLAIN)を選び「アップロード」するだけ。
アップロードした加工済み画像データは端末内(microSDXC/SDHC/SDカードなど)に保存されるが、フィルターやフレームだけを利用する……つまり単純なカメラアプリとしての利用は考慮されていない点は覚えておこう。
ログインしアプリを起動すると、「EyeEm」のメイン画面が表示される。画面下部のカメラアイコン部をタップすると「写真のソースを選択」ウィンドが表示されるので、「カメラ」または「ギャラリー」から、アップロードするデータを選択しよう。
ちなみに、「カメラ」をタップすると、端末のカメラが起動して撮影モードに切り替わる。すぐさまアップロードしたい場合は「カメラ」を、あらかじめ撮影した写真データ、またはPCなどから転送した画像データを使いたい場合は「ギャラリー」を利用しよう。
写真を撮影するか、画像データを選ぶと編集画面へと切り替わる。画面下部のアイコンをタップすると「フィルター」や「フレーム」の選択画面が表示されるので、表示されたサムネイル部をタップして効果を付加しよう。
なお、画面下部に配置されたアイコンは、左から「フィルター」、「フレーム」、「トリミング」、「決定」となる。加工が終了したら、「決定」をタップして写真をアップロードする流れだ。
ちなみに、再生された画像部を上下にフリックすることでフレームが、左右にフリックすることでフィルター」のダイレクト切替えが可能。アイコンをタップして切り替えなくても利用できるので、素早く編集できる。それぞれの効果は、選択時にすぐさま付加されるので、写真のイメージを把握するのは簡単だ。
「決定」をタップすると、アップロード画面へと切り替わるので、画面下部に表示された「アップロード」をタップして、加工したデータをアップしよう。なお、アップする際、キャプションやトピック・場所の追加が行なえる。必要に応じて、これらの情報を追加しておきたい。
また、Facebook、Twitter、Tumblr、Flickr、foursquareといった5種類のSNSサービスに同時投稿も可能。EyeEmによる画像共有だけでなく、普段利用しているSNSサービスにも加工したデータを流用できるので、EyeEmをホストアプリとして利用するといった活用も可能だ。
アップロードが完了すると、メイン画面でその内容が確認できる。複数枚投稿している場合は、上下のフリックで表示を切り替えられる。カメラアプリとしての基本的な使い方はこれだけだ。
SNS機能の主要機能は、メイン画面で右から左へのフリックで画面を「みつける」に切り替え、「TRENDING」表示されたカテゴリ(アルバム)写真をタップして利用できる。カテゴリをタップすると、そこに属する写真、そして投稿するユーザー情報が確認できる。「写真」画面の「このアルバムをオキニイリにする」、または「人々」画面の「フォロー」をタップすることで、メイン画面またはユーザーのホーム画面でそれぞれの内容を確認できるようになる。
例えば、ユーザーを「フォロー」すると、メイン画面に自身の投稿写真だけでなく、フォローしたユーザーの写真が表示されるようになる。Twitterのフォローとタイムラインをイメージするとわかりやすい。
ホーム画面やカテゴリなどに表示された画像のサムネイルをタップすると、拡大表示されるだけでなく、「いいね!」や「コメントの送信」ができる。
特に「いいね」と評価した画像データに関しては、メイン画面を左から右にフリックして表示されたユーザー名部をタップして表示される「ホーム画面」にて一覧表示できるようになる。お気に入りの画像に対して「いいね」を積極的に付けることで、お気に入りの画像だけを集めた写真集が作れるというわけだ。
「EyeEm」は、独立したSNSカメラアプリというだけでなく、カメラ機能としての「フィルター」や「フレーム」をFacebookやTwitterユーザーでも手軽に利用できるというメリットがある。複数同時投稿にも対応しているので、加工写真を一括投稿するツールとしても利用できそうだ。Facebookを利用しているユーザーであれば、同じアカウントを利用できる点もよい。
なお、「EyeEm」はAndroidアプリだけでなく、iOS向けの「EyeEm - Photo Filter Camera」、Windows Phone向けの「EyeEm」も用意されている。
SNSカメラアプリに興味のある人は、端末に合わせた「EyeEm」を利用してみて欲しい。