イベントレポート

シグマ、Xマウントのレンズ貸出体験会を実施。発売前のレンズトライアルも

開発者によるレンズ解説セミナーも実施

同社が展開するすべてのXマウント用レンズ

株式会社シグマは9月9日、「富士フイルムXマウント用レンズ貸出し体験会 2023 Autumn in 東京」を実施。レンズ貸出に加えて、同社のマーケットコミュニケーションデザイン部主管 大曽根康裕氏によるレンズ解説セミナーが行われた。

貸し出されたのは、同社のXマウント用交換レンズ6本。中には9月21日発売予定の「23mm F1.4 DC DN|C」と「100-400mm F5-6.3 DG DN OS | C」も含まれた。貸し出しレンズは50人分の用意を行っており、当日は23mmを借りる人が比較的多い印象だという。

新発売の「100-400mm F5-6.3 DG DN OS | C」(左)と「23mm F1.4 DC DN|C」(右)

Xマウント用レンズのリリースが増えたのは、ユーザーからの強い要望に応えたためだという。大曽根氏は「100-400mmでDN DGレンズをAPS-Cに流用できるという実績がつくれた。もちろんArtやSportsレンズの対応も検討している」と話す。

「23mm F1.4 DC DN|C」は手のひらサイズ

100-400mmについては、新たに設計し直したとしても、小さくするには限界があった。そのため、DN DGレンズを流用することにしたという。約5g程度の軽量が見込める程度だったため、外形寸法は他のマウントと大きく変わらない状態となった。

新設計ではなく、フルサイズフォーマットのレンズを流用した恩恵も存在する。まず、Xマウントはフルサイズより面積が狭いAPS-Cフォーマットであり、フルサイズ用レンズの周辺部までをイメージサークルとして必要としない。そのため、構図の両端・四隅まで高い描写性能を確保できる。

また、同社が用意するマウント交換サービスを利用すれば、他マウント用の100-400mmを持っているユーザーが、Xマウント用の100-400mmに移行しやすいといったメリットもある。

100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Cの富士フイルム用のみAF/MF切り替えスイッチがAF-L/AF切り替えスイッチとなる
FUJIFILM X-E4への装着例

そのほか、大曽根氏のセミナーで話題にあがったのが「レンズの有効口径」について。ボケ量はフルサイズかAPS-Cサイズかで決まるのではなく、レンズの有効口径も考慮する必要がある、という内容だった。

マーケットコミュニケーションデザイン部主管 大曽根康裕氏

計算式の公式は「焦点距離÷絞り=**%」といったもので、焦点距離と絞り値を計算式に当てはめていけば、被写体までの距離が同様の場合に限り、同様のボケ量が楽しめるという。

例としてあげると、「105mm F1.4 DG HSM | Art」と「135mm F1.8 DG HSM | Art」は同じ有効口径数であり、同じサイズで被写体を撮ろうとすると同じ背景ボケ量になるといった点が挙げられた。F値だけでなく、有効口径を見ることでそのレンズのボケ量が定義しやすいという。

イメージセンサーサイズに対するボケの大きさも解説

今回の体験会は、Xマウント用の新レンズ発表に伴い実施された。今後もスポーツ会場をはじめとする様々な会場で体験会を実施し、本社イベントも同様に行っていく予定だという。

本誌:佐藤拓