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ニコン、電波制御に対応したクリップオンストロボ最上位「SB-5000」
小型・高機能化。連続発光時の過熱抑制システムを採用
Reported by 本誌:鈴木誠(2016/1/6 11:28)
ニコンは、「スピードライトSB-5000」を3月に発売する。価格は税別7万2,500円。
同社スピードライトで初の「電波制御アドバンストワイヤレスライティング」に対応したクリップオンストロボ。ワイヤレス増灯時に周囲の明るさや障害物の影響を受けにくいとしている。SB-910(2011年12月発売)に比べ、小型しつつ高性能化したとしている。
電波制御のワイヤレス発光には、対応カメラ(製品発表時点ではD5とD500)および同機能に対応した別売のワイヤレスリモートコントローラー「WR-R10」(税別7,000円。10ピンターミナルへの装着には変換アダプターWR-A10も必要)を用いる。
通信距離は約30m、最大18台まで制御可能。従来のニコンスピードライトを(マスターまだはコマンダー)を用いて、光制御と電波制御を併用(最大各3グループ)したワイヤレス発光も可能。
最大ガイドナンバーは34.5(ISO100・m、照射角35mm、スタンダード配光)、55(同200mm時)。連続発光時に発光パネルの過熱を抑制する「クーリングシステム」を新採用しており、冷却時間をはさまずに従来以上の連続発光が可能だという。
同時発表の一眼レフカメラ「D5」および「D500」に装着したSB-5000およびリモートフラッシュとしたSB-5000の発光設定は、カメラに接続しているパソコン上の「Camera Control Pro 2」(Ver.2.23.0以降)からも操作可能になった。設定変更はSB-5000、カメラ、パソコンのいずれからでも相互に共有される。
なおD5では、ストロボ使用時の感度自動制御も従来から機能アップ。スピードライト使用時に適性露出とする対象を「被写体と背景」、「被写体のみ」から選べるほか、感度上限をストロボ使用時のみ低めにするといった個別設定も可能になっている。
配光タイプはスタンダード配光/中央部重点配光/均質配光の3種類。カラーフィルターはハードタイプで、対応カメラでは装着フィルターの情報を識別し、自動でホワイトバランスを最適化する。
照射角は焦点距離24-200mm相当をカバー。24-135mmに対応するマルチポイントAF補助光を備える。バウンス機構は上方向90度、下方向7度、左右方向180度。
電源は単3形乾電池4本。ニッケル水素単3形充電池(1.2V)使用時の最短リサイクルタイムは約1.8秒。アルカリ電池(1.5V)使用時は同約2.6秒。
外形寸法は約73×137×103.5mm。重量は約520g(1.5Vアルカリ単3形電池×4本を含む)、約420g(本体のみ)。