ニコン、内蔵ストロボやモードダイヤルを備えた「Nikon 1 V2」
ニコンは、レンズ交換式デジタルカメラ「Nikon 1 V2」を11月に発売する。価格はオープンプライス。カラーはブラックとホワイト。
ラインナップは次の通り。ハイパーダブルズームキットはブラックのみ。
製品名 | 同梱レンズ | 店頭予想価格 |
ボディ単体 | ― | 9万円前後 |
標準ズームキット | 1 NIKKOR VR 10-30mm F3.5-5.6 | 10万円前後 |
ダブルレンズキット | 1 NIKKOR VR 10-30mm F3.5-5.6 1 NIKKOR 18.5mm F1.8 | 12万円前後 |
ハイパーダブルズームキット | 1 NIKKOR VR 10-30mm F3.5-5.6 1 NIKKOR VR 10-100mm F4.5-5.6 PD-ZOOM | 15万円前後 |
同社が“レンズ交換式アドバンストカメラ”として展開するニコンCXフォーマット機。2011年10月に発売したNikon 1 V1の上位モデルに当たる。ターゲットはコンパクトデジタルカメラからのステップアップユーザー。加えて、デジタル一眼レフカメラのサブ機としても想定する。Nikon 1 V1は併売する。
EVFを内蔵しグリップを備えるなど一眼レフカメラ風のデザインを採用した。グリップのホールディング性は、マウントアダプターでNIKKORレンズを使用する際にも役立つとする。Nikon 1のデザインコンセプトである「ミニマムデザイン」は継承したとしており、シンプルな美しさを追求した外観という。
Nikon 1 V1ユーザーから要望が多かったという操作性の向上を目指し、新たにP/S/A/M等のポジションを含むモードダイヤルを設けた。作画意図を撮影に反映したいユーザーへの配慮という。電源スイッチも同社デジタル一眼レフカメラと似たシャッターボタンと同軸のタイプになった。背面にはコマンドダイヤルも備える。
新撮影モード「ベストモーメントキャプチャー」機能を搭載した。シャッターボタンを半押しするとカメラがキャプチャした画像をスロー再生する機能。シャッターボタンを全押ししたコマが記録される。シャッターボタンを押すのが遅れての撮り逃しなどを軽減するもので、ベストなシーンを見つけてシャッターが切れるとしている。キャプチャーした40枚(約1.33秒)の画像を、5倍の約6.66秒に引き伸ばしてスロー再生する。40枚の画像はシャッターボタンが全押しされるまで繰り返しスロー表示される。シャッターを押したコマ以外は記録されない。
カメラが自動的にベストショットを選ぶ「スマートフォトセレクター」は、これまでの1枚選択から5枚選択が可能になっている。
静止画と動画を組み合わせて表現する「モーションスナップショット」はこれまで4秒のMOVファイルとJPEGを別々に保存していたが、今回から10秒のMOVファイルとしても保存可能になった。1つの動画ファイルにまとめることで、Webでの共有などが容易になるという。
Nikonロゴ部分にポップアップ式ストロボを内蔵した。Nikon 1 V1はストロボ非内蔵だった |
今回ハイパーダブルズームキットを用意したのは、Nikon 1 V1ユーザーの4人に1人が1 NIKKOR VR 10-100mm F4.5-5.6 PD-ZOOM(右)の購入意向を示したからだとしている | メニュー画面 |
撮像素子は1型(13.2×8.8mm)の有効1,425万画素で、Nikon 1 V1の1,015万画素からアップした。高画素化に伴って最適化したという新画像処理エンジン「EXPEED 3A」を搭載する。最高感度は従来のISO3200からISO6400に向上。ISO-AUTO制御値の表示も可能になった。
AFは位相差とコントラストによるハイブリッドAF方式を引き継いだ。測距点は位相差73点、コントラスト135点でこれまでと同じ。連写は最大60コマ/秒。AF追従の場合は最大15コマ/秒。電子シャッターを利用したサイレント撮影機能も新採用した。
内蔵EVFは約144万ドットの0.47型。アイセンサーによる液晶モニターとの自動切り替えが可能。
別売のマウントアダプター「FT-1」でFマウントレンズを使用できる | Fマウントレンズの装着例 |
バッテリーは新型になった |
オプションのワイヤレスモバイルアダプター「WU-1b」(5,250円、D600と共通)を使用することで、画像をスマートフォンなどに転送することもできる。 |
フルHDで60iまたは30pの動画撮影も引き続き可能。動画中の露出モード(P/S/A/M)変更も可能になった。今回から動画撮影中にフル画素の静止画撮影が行なえるようになった。
専用本革ケースも用意する。「ボディーケースセットCB-N4000 SA(黒)/SB(白)」が9,450円、「ボディケースCB-N4000(黒・白)」が5,250円。
ボディーケースセットCB-N4000 SA(黒) | ボディーケースセットCB-N4000 SB(白) |
ボディケースCB-N4000(黒) | ボディケースCB-N4000(白) |
ボディケースCB-N4000(黒)の使用例 | ボディケースCB-N4000(白)の使用例 |
製品名 | Nikon 1 V2 |
センサーサイズ | 1型(13.2×8.8mm、ニコンCXフォーマット) |
撮像素子 | 有効1,425万画素CMOSセンサー |
マウント | ニコン1マウント |
感度 | ISO160-6400 |
露出プログラム | プログラムAE、絞り優先AE、シャッター速度優先AE、マニュアル露出 |
測距方式 | 位相差AF、コントラストAF |
液晶モニター | 3型約92万ドット(固定式) |
内蔵ストロボ | ガイドナンバー約6.3(ISO160・m) |
記録メディア | SDXC/SDHC/SDメモリーカード |
連写速度 | 最大約15コマ/秒(AF追従)、最大約60コマ/秒(AF1コマ目固定) |
動画記録 | H.264(1,920×1,080・60i)など |
バッテリー | リチウムイオン充電池「EN-EL21」 |
外形寸法 | 107.8×81.6×45.9mm |
質量 | 約278g(本体のみ) 約337g(バッテリー、メモリーカード含む) |
【2012年10月24日】記事初出時に記載していたローパスフィルターについての記述は削除しました。改めて取材の上、掲載いたします。
2012/10/24 13:16