リコー、「GR DIGITAL IV先行体験イベント」を東京で開催

〜1時間の貸し出しサービスを実施。ホワイトモデルの展示も

 リコーは9月23日から24日にかけて、「GR DIGITAL IV先行体験イベント」を東京港区のMODAPOLITICAで開催した。10月中旬発売予定のデジタルカメラ「GR DIGITAL IV」をいち早く紹介するイベント。

「GR DIGITAL IV先行体験イベント」会場の様子GR DIGITAL IV。10月中旬発売。価格はオープン。店頭予想価格は8万円前後の見込み

 GR DIGITAL IVは、焦点距離28mm相当(35mm判換算)の単焦点レンズを搭載する「GR DIGITAL」シリーズの最新モデル。シリーズ初の手ブレ補正機構の搭載を始め、ローパスフィルターの薄型化、外部AFセンサーの復活、新液晶モニターの搭載といった進化が特徴となっている。価格はオープン。店頭予想価格は8万円前後の見込み。

 イベントはタッチ&トライコーナーがメイン。実機は豊富に揃っており、食品サンプルなどの被写体を前にじっくり新機能を試せた。来場者の多くはGR DIGITALシリーズの愛用者と見られ、説明を聞かずに次々と新機能を自分で試している。自分のGR DIGITALシリーズとAF速度を比べている人も良く見かけた。

 入口には限定1万台の「GR DIGITAL IVホワイトエディション」の展示もあった。透明ケースの中での展示となり、通常モデルと異なり手にとることはできない。表面はツヤのある仕上げで、若干暖色寄りの白。すでに量販店では多くの予約が入っているという。

GR DIGITAL IVホワイトエディション。「購入するならブラックと決めていたが、実物を見て心変わりしそう」という人も
グリップ交換サービスのサンプルも展示。見た目は異なるが、素材はすべて同じという

 また、リコーの一押しとして、新機能のインターバル合成モードのデモスペースも目立っていた。インターバル合成モードは、夜空を一定の間隔で連続撮影し、画像の高輝度部分のみを合成することで、星の軌跡をつなげる機能。デジタル時代になってから、星景写真の撮り手がPhotoshopなどで行なう「比較明コンポジット」などと呼ばれる合成手法だが、GR DIGITAL IVではカメラ内で撮影から合成までを完結できる。また、連続撮影中に徐々に合成を加えてプレビューするなど、ユニークな試みも見られる。

 一見、コンパクトデジタルカメラであるGR DIGITAL IVにそぐわない機能に思えるが、意外にも旧GR DIGITALシリーズで星を撮る人は結構存在するとのこと。また、開発チームにも天体写真の愛好者がいて、イベントでの展示パネルの作例を担当したという。

インターバル合成のデモコーナー。画面に映し出された星空(実際の8倍速で表示)をGR DIGITAL IVで連続撮影し、合成するデモを行なっていた

 GR DIGITAL IVを1時間の貸し出すサービスも人気を呼んでいた。「屋内のタッチ&トライコーナーはどうしても撮影環境が制限される。より実際の撮影に近い環境で試していただきたかった。特に高輝度化した液晶モニター(RGBに白画素を追加、3型約123万ドット)の実力を見ていただければ」との想いから行なわれたという。自社運営のギャラリー「RING CUBE」で常時行なっていることもあり、実機の貸し出しサービスはリコーの得意とするところだ。

 人気は上々で、貸し出しが始まると来場者のほぼすべてがすぐに受付へと並んだ。初日は数が足りず、急遽貸し出し用機材の台数を増やしたという。

貸し出しサービスを行なっていた。画像の持ち帰りやブログなどでの公開も可能企画担当者による進化点の解説も。詳細な説明に参加者も熱心に聞いていた

 なお、GR DIGITAL IVを発売後2週間以内に購入すると「GR DIGITAL IV 特製ミニマグライト」がもらえるが、その引換券はこのイベントでしか入手できない。また、アンケートに答えることで、オリジナルグッズを進呈する抽選会を行なっていた。

発売後2週間以内の購入でもらえる「GR DIGITAL IV 特製ミニマグライト」左がその引換券。このイベントでしか入手できない。左はGR DIGITAL IVのカタログ
抽選会でもらえたGR DIGITALオリジナルタオル
GR DIGITAL IVで撮影された作品。銀座のRING CUBEでも展示中9月18日まで開催されていた写真展「GRist34」の一部作品を会場で展示

 リコーは同名のイベントを大阪でも実施する。開催日は10月1日と10月2日。

  • 会場:梅田クリスタルホール(梅田センタービルB1F)
  • 住所:大阪市北区中崎西2-4-12
  • 開催日:2011年10月1日〜2011年10月2日
  • 時間:11時〜18時


(本誌:折本幸治)

2011/9/26 00:00