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テキストからの動画生成が可能になった「Filmora 15」

生成延長やテキスト読み上げにも対応

株式会社ワンダーシェアーソフトウェアは、AIにより初心者でも簡単に動画編集できるという「Wondershare Filmora」の最新バージョン15を11月19日(水)に発売した。

新バージョンでは、AIGC(AI Generated Content)技術を制作フローに組み込み、企画、素材生成、編集といったプロセス全体で機能連携を強化している。

例えばテキストや画像から動画を生成する機能を搭載し、テキスト指示による追加クリップの生成や、生成クリップを既存タイムラインの素材と置き換えることが可能。ダイナミックキャプションやAIテキスト読み上げ(TTS)といった表現補助機能も強化されている。

映像の動きや質感、光の状態を解析し、プロンプトに応じて連続性のある映像を生成する「AI延長」を新たに搭載。既存のオブジェクトリムーバーやスマートカットアウト、AI動画補正などは精度が向上しているという。

また、オブジェクトの自動除去やスマートカットアウトなどのAI機能を統合し、アイデア創出から編集までを一貫して進められるようになったとしている。

編集機能では、アニメーションチャートとペンツールを追加した。

アニメーションチャートとは、CSVやExcelのデータを読み込み、棒グラフや折れ線グラフをキーフレームなしで生成できるもの。

ペンツールでは指定の軌道に沿った動きやストローク効果を生成でき、複雑なパスアニメーションもタイムライン上で完結するという。

このほか、テキストアニメーション、動画アニメーション、フィルター、エフェクトなどの編集用アセットを刷新。最新のトレンドに合わせた字幕やローカライズされたテキストなどを追加した。

さらにプロ向けの機能として、複合クリップを管理できるデュアルタイムライン編集のほか、サブプロジェクトのインポート、ソース&タイムラインプレビューが利用できる。

無料体験版のほか、Windowsのみの「永続ライセンス」(8,980円)や、Windows・macOS・iPhone・Androidなどに対応する「ベーシック年間プラン」(6,980円/年)などを用意している。

飯塚直

パソコン誌&カメラ誌を中心に編集者として活動後、2008年からフリーに転向したフリーランスエディター。商業の大判プリンターから家庭用のインクジェット複合機、スキャナー、デジタルカメラなどのイメージング機器が得意。現在、1児の父。子供を撮影する望遠レンズと、高倍率コンパクトデジタルカメラの可能性を探っている。