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富士フイルムの業務用レンズ一体型遠望カメラに光学32倍×小型軽量の新モデル
2026年初旬に発売
2025年9月3日 15:23
富士フイルム株式会社は9月3日(水)、レンズ一体型遠望カメラ「SXシリーズ」の新モデルを2026年初旬に発売すると発表した。光学32倍ズームと小型・軽量ボディを両立したモデルという。
「SXシリーズ」は同社が長年培ってきた光学技術と、画像処理技術を結集して開発したレンズ一体型遠望カメラ。国境・港湾の監視やインフラ設備の点検、車両や船舶などへの搭載、ライブイベントや建設現場での活用など幅広い用途を見込む。2019年に焦点距離20-800mmの光学40倍ズームモデル「FUJIFILM SX800」を、2023年に40-1,600mmをカバーする「FUJIFILM SX1600」を発売している。
2026年に登場する新モデルは、広角12.5mmから望遠400mmをカバーする光学32倍ズームレンズを搭載。また全長を約300mm、重量を約3.9kgと小型軽量に抑えたことで、カメラを据え付けられない場所に持ち運べるなど柔軟な運用を可能にするという。有効イメージサイズは1/1.8型。
新開発のズームレンズには、シリーズで最も明るい開放F値となるF2.8を採用。ズーム全域でF2.8を実現し、夜間など暗い場所での用途も想定した。
像面位相差AFとコントラストAFの組み合わせにより、最短約0.1秒の高速・高精度なAFを実現。後群の小径レンズを高速で駆動させるリアフォーカス方式としたことで、フォーカス群を大幅に軽量化したという。
防振システムとして光学式防振機能(OIS)と電子式防振機能(EIS)の協調制御に対応。そのほか陽炎・霞軽減機能を搭載した。