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ニコン「Z8」の最新ファームウェアVer.3.00が公開
ピクセルシフトに新技術を投入 フレキシブルカラーコントロールにも対応
2025年6月11日 13:02
ニコンは6月11日(水)、ミラーレスカメラ「Z8」の最新ファームウェアを近日中に公開すると発表した。バージョン番号は3.00。
Z8は、2023年5月に発売されたZマウント採用のフルサイズミラーレスカメラ。フラッグシップモデルのZ9と同等の性能を持ちながら、本体の小型化・軽量化を果たしている。
ピクセルシフトを強化
「ピクセルシフト撮影」機能において、フォーカスシフト撮影やAEブラケティングとの併用動作をカメラ単体で実現した。35mmフルサイズのイメージセンサーを搭載するミラーレスカメラで世界初としている。
ピクセルシフト撮影は、撮像素子を微細に動かして解像度を向上させる技術。今回の更新により、撮影の簡略化と時間短縮を実現した。フォーカスシフト撮影との併用では、細かい装飾が施された被写体の質感や、構造を細部まで緻密に再現可能とする。AEブラケティングとの併用時には、建築物などで生じるモアレを防ぎながら、明暗差のある被写体をより丁寧に描写できるという。
フレキシブルカラーコントロールに対応
フレキシブルカラーピクチャーコントロール(FCPC)にも対応。ニコンのPC用ソフトウェア「NX Studio」を使い、オリジナルの色表現を作成できる。作成した設定はカスタムピクチャーコントロールとしてカメラに登録でき、撮影中のライブビューにも反映されるため、仕上がりをイメージしながら撮影可能。
AFやその他の強化も
AF性能も強化。新機能「ボディー内フォーカスリミッター」では、ピント合わせを行う撮影距離の範囲を限定でき、花や鳥、飛行機などの撮影時に被写体の手前の障害物や背景にフォーカスが合ってしまうことを防ぐ。
その他の機能向上として、MF時にも優先して検出する被写体を選択可能になったほか、ライブビューの絞りを開放状態にしてピント合わせができるようになった。
高速連写機能「ハイスピードフレームキャプチャー+」には、より低速の「C15」と高画質モード「FINE」も追加された。