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プロ向け展示会「PHOTONEXT 2014」が開幕
PENTAX 645Zや最新カメラバッグの体験も
Reported by 本誌:鈴木誠(2014/6/17 19:52)
フォトビジネスおよびプロフォトグラファーを対象としたイベント「PHOTONEXT 2014」が6月17日、東京ビッグサイトの西4ホールで開幕した。会期は6月18日17時まで。入場無料。
プロ機材や撮影ソリューションなどの展示とセミナーが主なイベント。本稿では、会場で試せるデジタルカメラなどの新製品についてレポートする。
リコーイメージング
6月27日に発売する中判デジタル一眼レフカメラ「PENTAX 645Z」を展示。実機の操作を試せるほか、テザーソフトも含めたスタジオや写真館向けのデモを実施。セミナー中はブース前に人だかりができていた。
645Zではハイアマだけでなくプロの使用も意識したという。「中判デジタルカメラなのに100万円以内でシステム構築可能」という点を大きく謳っていた。
また、CP+2014で参考出品された「フィルムデュプリケーター」も実機展示。発売済みの製品で、店舗におけるフィルムのデジタル化サービスにも使ってほしいとのことだった。デジタルカメラとクリップオンストロボを組み合わせる。
キヤノン
EOS用の35mmフルサイズ対応広角ズームレンズ「EF 16-35mm F4L IS USM」(6月19日発売)、APS-C用の広角ズームレンズ「EF-S 10-18mm F4.5-5.6 IS STM」(5月29日発売)を実機展示していた。
DNPフォトルシオ
デモコーナーにPhaseOneの新しい広角ズームレンズ「Schneider Kreuznach 40-80mm LS F4-5.6」を展示。最高1/1,000秒のリーフシャッターを搭載する。35mm判換算25-50mm相当の画角を得られる。価格は税別125万円、6月20日発売。
ケンコー・トキナー
5月30日に発売したトキナーの「AT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-S」を展示。同社初の超音波モーターと手ブレ補正機構を採用している。
iPhone 5s用ケース「GIZMON iCA」(ギズモン アイカ)シリーズを用意。一眼レフ風の新製品「iCA SLR」が展示されていた。会場ではそのほかコンバージョンレンズをはじめ、iPhoneのヘッドフォン端子を利用したケーブルレリーズ、三脚、ストロボなどが取り揃えられ、iCAシステムのアクセサリー拡充を実感する。
iCAアクセサリーには、ソニーのレンズスタイルカメラQXシリーズを装着するためのアダプターも用意されていた。
KPI(ケンコープロフェッショナルイメージング)
ホースマンのビューカメラ「Axella」を展示。従来モデルよりアオリ操作などの自由度が高まり、撮影のセッティングが容易になったというビューカメラ。マミヤ645マウント、キヤノンEFマウント、ニコンFマウント、ソニーEマウントのデジタルバックおよびカメラに対応する。価格はカメラ本体とマウント部込みで税別58万円(マミヤ645用は59万円)。
iPhoneなどiOS端末と組み合わせて利用する分光計「Lighting Passport」を出展。定常光のみ対応の製品だが、その測光の細かさに動画ユーザーから熱い視線を浴びていた。
Bluetoothでペアリングし、専用アプリ「Spectrum Genius Mobile」から測定とデータ管理を行なう。測定結果や機材の写真などを一括でメール送信できる点から、複数のライトを扱う照明部などで便利に活用できるのでは、としていた。
発売は6月20日。価格はLighting Passportとフル機能のソフトを含むスタンダードパッケージで税別22万8,000円。Android版アプリの予定もあるという。
富士フイルム
正式発表された高倍率ズームレンズ「XF 18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR」を展示。実機を手に取ることができた。ズーム操作で伸縮するタイプの鏡筒で防塵防滴を実現すべく、空気の出し入れと気密性を確保するための工夫が施されているという。
同レンズはショールームでの発売前展示も行なうという。
ステージでは、X-T1用のテザー撮影ソフトをデモ。現在はカメラとパソコンをUSB接続する。写真館やスタジオ撮影での活用を見込む。
EIZO
4K対応の高色域ColorEdgeを参考出展。31.1型と23.8型があった。機能はいずれも同様という。カラーキャリブレーション用のセンサーを内蔵し、出荷時の調整をColorEdgeシリーズ同様の基準で行なうというのが既発4K対応モニターとの違い。今年度中の発売を見込む。
また、LED採用の色評価用スタンドも展示。発売済みの製品だが、LEDスタンドで照らしたプリントと、キャリブレーション済みのモニターでの表示を比較できるようになっていた。
ベルボン
新しい脚ロック機構「V-Lock System」を参考展示。これまでのナットロックより少ない回転角で、素早くロックと解除の操作ができる。また、同機構の採用により脚部の伸縮比も向上するという。採用製品は、秋頃に一脚を発売予定、三脚があとに続くそうだ。
同じく参考出品のレボルビング雲台は、カメラを縦位置にしても重心位置が変わらないのが特徴の製品。単体製品「アングルチェンジャー」と同様の機構を搭載した雲台だという。
銀一
ドンケ(Domke)の“ネクストジェネレーション”というカメラバッグ新製品を展示していた。F-2に代表されるドンケらしい意匠を外観に残しつつ、クッション性のある内装や細かなポケットなどモダンな仕上がりになっていた。8月発売予定。
マインドシフト(MindShift)は、同じく銀一が取り扱うシンクタンクフォトのクリエイターによって発足したというブランド。報道向けのイメージが強いシンクタンクフォトに対し、マインドシフトはアウトドア色が強く出ている。
ミゴ(miggo)は、カメララップおよびカメラストラップとして機能するアイデア製品を展開。幅広のカメラストラップ部分をジッパーで1本に繋げ、そのままカメラを巻いていくとカメララップとなる。発売予定の製品。