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トキナー初の手ブレ補正レンズ
「AT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-S」

 株式会社ケンコー・トキナーは、交換レンズの新製品「AT-X 70-200mm F4 PRO FX VCM-S」ニコンマウント用を5月30日に発売する。希望小売価格は税別15万円。

 35mm判のイメージサークルに対応した望遠ズームレンズ。ズーム全域で開放F4とすることで、明るさと機動性のバランスを考慮した。2013年1月開幕のイベント「CP+2013」に参考出品されて以来、ついに正式な発売日が決定した。

 トピックとしては、トキナー初の手ブレ補正機構VCM(手ブレ補正モジュール)を搭載したことが挙げられる。独自に新開発したもので、CIPA基準で約3段分の手振れ補正量を持つという。

 さらに、AF用のリング型超音波モーターもトキナーとして初の搭載。静音性に加えて、AFからマニュアルの微調整も可能になった。

 なお、型番におけるVCM-Sは、VCM(手ブレ補正モジュール)と、S(リング型超音波モーター)の搭載を表している。

 レンズ構成は14群19枚。コンセプトは「高解像でありながら、ボケ味を重視する」というもの。

 また、ズーム全域をF2.8ではなくF4に抑えたことで、比較的コンパクトな本体サイズを実現した。外形寸法は最大径82×全長167.5mm、重量は980g。さらにインナーフォーカス(IF)を採用したことで、ズーム時に全長の変化がない。

 最短撮影距離は1m。最大撮影倍率は1:3.57。

 「収納時にできるだけスペースを取らない」という専用フード「BH-672」が付属する。

 三脚座リング「TM-705」は別売で6月30日に発売予定。希望小売価格は税別2万4,000円。

 なお、今回発表されたのはニコン用のみ。他のマウントについては、「いまのところ予定はない」とのことだ。

(本誌:折本幸治)