岡嶋和幸の「あとで買う」

1,564点目:写真と上手に付き合うためのヒント

幡野広志『ポケットにカメラをいれて』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

幡野広志『ポケットにカメラをいれて』

写真家の幡野広志さんのベストセラー『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』を941点目で紹介しましたが、本日は今年5月に発売になった新刊です。

本書は幡野さんの書籍やnoteなどから「写真」について語った言葉を厳選し、11本の書き下ろしエッセイ、48枚の写真とともに1冊にまとめたものなのだそうです。興味のある言葉、共感できる言葉を目次からピックアップすると「写真を撮ろう 失敗をしよう」「伝えたいから写真を撮る」「目でしっかりと見る」「写真以外から写真を学ぶ」「写真は考える仕事だ」「人柄も、関係性も、写真にうつる」などがあります。

シンプルで素直な写真の撮り方や付き合い方などが語られています。販売価格は1,760円で、Kindle版もあります。

幡野さんのことをもっと知りたい人は『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』『息子が生まれた日から、雨の日が好きになった。』の2冊も読まれてみてはいかがでしょうか。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。