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BenQ初の5K UHDモニター「PD2730S」

高い色精度と広色域でプロのニーズに対応 暗室モードも

ベンキュージャパン株式会社は、同社初となる5K UHD(5,120×2,880ドット)のデザイナー向け27型モニター「PD2730S」を4月25日(金)に発売する。直販価格は20万5,000円。

広い色域と高い色精度に加え、HDR対応によりリアルな色再現を実現したというプロフェッショナル向けモニター。正確な色再現を追求しているという「AQCOLOR」シリーズに属する。

同じ27型の4K UHDモニターと比較して表示領域が77%拡大。広い表示領域でも画像の細部まで鮮明に表示できるという。

DisplayHDR400認証を取得しており、従来のSDRよりも幅広い明るさ表現が可能としている。

4Kと5K解像度の比較

色域は、Display P3/DCI-P3カバー率98%、sRGB/Rec.709カバー率100%。10bitカラーにも対応する。

CAD/CAMモード、デザイン(アニメーション)モードなど12種類のカラーモードをプリセットで搭載。明るさを落として行う後処理作業に最適という暗室モードも利用できる。同社独自のDualView機能により、1台のモニターの左右に異なるカラーモードを同時表示できる。

暗室モード

「ホットキーパックG3」と呼ばれる、使用頻度の高い機能のショートカットをカスタマイズできる独自のワイヤレスコントローラーが付属。Display Pilot 2ソフトウェアにより、画面上でのモード設定・切り替えやICCプロファイル同期設定が可能になる。

ホットキーパックG3

接続インターフェースには90W給電に対応したThunderbolt 4(USB Type-C)端子をはじめ、HDMI 2.1、DisplayPort 1.4を搭載。USB Type-C給電に対応するPCの場合、ケーブル1本でモニターへの映像出力、データ転送、給電に対応する。

パネルには、環境光による色味への影響を最小限に抑えるという「ナノマットコート」を採用。周囲の光を拡散してグレアを軽減するコーティングを施し、色味への影響を最小限に抑制するという。窓際やスタジオなど様々な照明環境下でも一貫した色表示を維持できるため、正確な色判断が容易になるとしている。

目への負担が軽減されることで、長時間の精密な作業でも視覚的な疲労が少なく、創造性を維持したまま作業を続けることが可能とのこと。

高さ調節や上下左右の首振りのほか、画面を90°回転させるピボット機能にも対応している。

外形寸法は、約614×427.58×242.07mm。重量は約8.22kg。

本誌:佐藤拓