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シリーズ初のレンズ一体型カメラ「GFX100 RF」。新開発の28mm相当・F4単焦点レンズを搭載
約1億200万画素のラージフォーマットセンサー
2025年3月20日 20:00
富士フイルム株式会社は、ラージフォーマットのイメージセンサーを搭載するレンズ一体型カメラ「GFX100 RF」を4月10日(木)に発売する。市場想定価格は83万500円。ブラックとシルバーの2色を用意している。
GFXシリーズで初のレンズ一体型となるモデル。有効画素数約1億200万のイメージセンサー「GFX 102MP CMOS II」を搭載。また画像処理エンジンには「X-Processor 5」を採用しており、2024年6月発売のGFX100S IIから主要デバイスを踏襲しつつも、AF性能を向上させたとしている。
レンズには新開発という35mm(35mm判換算約28mm相当)・F4の単焦点レンズを搭載。非球面レンズ2枚を含む8群10枚によるレンズ構成とした。絞り羽根は9枚。ワーキングディスタンスは約0.2m。
デジタルテレコンバーターも備えており、35mm判換算で45mm、63mm、80mmに切り替えられる。このほかGFXでは初めてとなる内蔵NDフィルター(4段分)を搭載。
レンズシャッターの採用により、シャッター速度にかかわらずストロボ撮影が可能としている。シャッター速度はメカシャッターで最速1/4,000秒、電子シャッターで1/16,000秒。連写速度は最大約6.0コマ/秒。
AF方式はコントラストと位相差を組み合わせた「インテリジェントハイブリッドAF」。AIによる被写体認識に対応しており、「動物」「鳥」「クルマ」「バイク&自転車」「飛行機」「電車」の認識が可能なほか、顔・瞳検出機能も搭載している。
動画記録は最大でDCI 4K 30pに対応。13+stopの「F-log2」も備えている。外部SSDへの記録でApple ProRes形式にも対応する。動画撮影機能においてはこのほか電子手ブレ補正機能も搭載している。
フィルムシミュレーションは20種類を搭載。
外観デザインは“スタイリッシュ&コンパクト”にこだわった。天面をアルミ削り出しとしたほか、同じくアルミ削り出しのレンズフードを同梱。
このほか製品にはアダプターリングが付属しており、それを介してフィルターの装着にも対応する。前出のレンズフードの装着もこのアダプターリングと組み合わせることになる。
アスペクト比を変更するダイヤルを初搭載。9種類のアスペクト比をダイヤル操作で切り替えられるようになった。
EFVは0.5型・約576万ドットの有機EL。ファインダー倍率は0.84倍。
背面モニターは3.15型・約210万ドットのタッチパネル式で、チルト操作に対応する。
SDメモリーカードスロット×2を装備。UHS-IIおよびビデオスピードクラスV90に対応する。
入出力端子としてUSB Type-C、HDMI Type D、3.5mmステレオミニジャック(マイク/ヘッドホン)を備えた。
バッテリーは「NP-W235」でGFX100S IIと共通。静止画撮影可能枚数は約820枚(ノーマルモード)。動画の実撮影時間は4K時で約100分。
外形寸法は133.5×90.4×76.5mm。質量は約654g(本体のみ)、約735g(バッテリー、カード含む)。