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正式発表前のDJI「Osmo Pocket 4P」をハンズオン

2眼ジンバルカメラの第1印象は? 広角→望遠がシームレスに変化

DJI本社に並んだ「Osmo Pocket 4P」

DJIの中国深セン本社を見学するメディアツアーが6月9日(火)に開催され、当サイトも招待を受けて参加した。

DJIの新しい社屋「Sky City」では、正式発表前のジンバルカメラ「Osmo Pocket 4P」を見ることができた。ここでは実写サンプルを交えて、簡単にハンズオンレビューをしてみたい。

深センにあるDJIのグローバル本社「Sky City」

「スティック型シネマカメラ」の誕生か

Osmo Pocket 4Pは5月8日に「発売予告」という形で明らかになったカメラだ。2つのカメラを搭載した”2眼”になっており、広角と望遠を1台で撮影可能という新タイプのジンバルカメラとなっている。

近く正式発表されると見られるが、現時点では発売日や価格は未定となっている。

現在までにDJIが明らかにしている仕様は、1インチCMOSセンサーの搭載、D-Log 2での収録、17ストップのダイナミックレンジといった点だ。

2つのカメラが新鮮だ
モニターのサイズも既存モデルと同様に見える

大きめのセンサーでLog収録でき、また、業務用シネマカメラレベルのダイナミックレンジを持つことから、本格的なグレーディングを必要とするシネマカメラ的用途にまで製品ターゲットが広がる可能性もある。

4月に発売された「Osmo Pocket 4」もセンサーサイズは共通。D-LogからD-Log 2になったのと、ダイナミックレンジが14から17ストップに増えた点が新しい。

操作性は従来モデルを踏襲

スティック部分の形状や操作ボタンもOsmo Pocket 4を踏襲しているように見える。一方、カメラ部分が二眼になっているのは大きく異なる部分だ。

短時間使った感じでは、操作感もOsmo Pocket 4と同様だった。電源連動の回転式モニターやジョイスティックといった部材も共通のためだろう。

ヘッド部分は縦に2つのカメラが並んでおり、下には「1-INCH」、上には「3X」との表記がある。1-INCHとは1インチセンサーのことだが、上側の望遠カメラも1インチセンサーなのかは明らかになっていない。

Osmo Pocket 4には無いホワイトモデルも展示されていた

望遠カメラは3Xであるので、広角カメラに対して光学3倍の焦点距離と見られる。仮に広角カメラの焦点距離がOsmo Pocket 4と同じ20mmだとすると、60mm相当ということで、人物撮影に比較的適したポートレート向けの焦点距離になるかもしれない。

背面の「+」ボタンを押すとズームした。連続的なズームで望遠域に移行するため、ズーミング中はデジタルズームを組み合わせている可能性もある。

ホワイトモデルの背面。なかなかきれいな印象で、ラインナップに加われば人気が出そう

歩きながら撮影して広角カメラでブレないことに最早驚きはないが、望遠カメラがかなり安定していることには驚いた。

特定の被写体をアップで捉えながら移動撮影するという、これまでDJIでいえばRoninシリーズのジンバルなどが必要だった映像が、スティック型(ハンドヘルドタイプ)カメラ1台でこなせる場面も出てきそうだ。

下にOsmo Pocket 4Pの撮影サンプルを掲載する。途中でズームしているものは、広角カメラと望遠カメラが切り替わっているものだ。歩き撮りや乗り物からの撮影でもかなり安定した画面になっていた。

【DJI Osmo Pocket 4P(正式発表前)撮影サンプル】

望遠カメラはそれなりに寄れるようで、料理のアップなどにも良さそうだった。花のカットでは望遠カメラの背景のボケもうるさくは感じない。室内から窓の外を撮ったシーンも室内と屋外がはっきり映っており、確かにダイナミックレンジの広さもあるようだ。

「Vlog」から「作品志向」に

広角と望遠の両方が撮影できることは、単に遠くの被写体を大きく撮影するだけにとどまらない。広角と望遠の映像を組み合わせることで、動画が単調になってしまうのを防ぐこともできる。

また、望遠カメラではある程度は背景のボケも期待できそうで、広角オンリーのアクションカム的映像からボケを活かしたリッチな映像表現といった、より作品志向の映像にもチャレンジしたくなるカメラだった。

電源OFF時はこのような形状になる。既存の補助ライトも装着可能なようだ

現行の「Osmo Pocket 4 スタンダード コンボ」の直販価格は7万9,200円。これに対してOsmo Pocket 4Pがいかほどのプライスタグになるのかも注目されるところだ。

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。