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動画用の光学設計基準を採用…パワーズーム搭載のZマウントレンズ「NIKKOR Z 28-135mm f/4 PZ」
2025年2月13日 14:16
ニコンは、Zマウントレンズ「NIKKOR Z 28-135mm f/4 PZ」を4月に発売する。価格はオープン。市場想定価格は36万8,500円。
主に動画撮影用途を想定した、パワーズーム機能搭載の交換レンズ。幅広い焦点距離を1本でカバーできるため、最小限の機材や人員で撮影をこなす必要のある小規模プロフダクションや、フリーランスのクリエイターに向けて訴求する。
光学設計はこれまでのNIKKOR Zレンズとは異なる、動画撮影に特化した基準を採用したという。8K動画撮影に対応し、いわゆる“撮って出し”でも被写体のディテールを高画質で再現できるとしている。レンズ構成は13群18枚。EDレンズ3枚、ED非球面レンズ1枚、非球面レンズ4枚を使用した。
外観にも動画向けレンズを象徴するデザインを採用。レンズ先端部の側面に記された焦点距離表示や、レンズマウント部のリングにはニコンイエローをあしらった。
鏡筒にはフォーカスリング、ズームリング、コントロールリングと計3つの操作リングを搭載。いずれもローレット形状が異なるため、目視せずに指先の感覚で識別できるという。
パワーズームの操作を行うズームレバーは、そのスライド量によってズーミング速度の調節が可能。また、メニューから11段階の速度設定にも対応する。ズーミング中に速度を変化させるイーズインやイーズアウトも利用可能。
Z9、Z8、Z6IIIと組み合わせた時に利用できる「ハイレゾズーム」機能を搭載。4K動画撮影時の焦点距離を、Z9とZ8は最大2倍まで、Z6IIIは最大1.4倍まで伸長できるというもの。
付属の三脚座は、Z9と組み合わせた際にカメラの底面とぴったり揃うように設計した。カメラに干渉することなく、ロングプレートを取り付けられるという。
そのほか、業務用の動画撮影用アクセサリーとの組み合わせも想定している。レンズ先端部はマットボックスを装着しやすいように設計。ギアモジュール0.8に対応し、フォローフォーカスの使用に考慮した。付属の専用角型フード(HB-116)は、フードを装着したまま各種フィルターの効果を調節するための操作窓を設けた。
各種ソフトウェアを介して、遠隔によるズーム操作を可能としている。
各所にシーリングを施し、防塵・防滴性能を備えた。
- 焦点距離:28-135mm
- 最大口径比:1:4
- レンズ構成:13群18枚(EDレンズ3枚、ED非球面レンズ1枚、非球面レンズ4枚を含む)
- フォーカシング方式:インターナルフォーカス方式
- 最短撮影距離:0.34m(焦点距離28-50mm)、0.39m(同70mm)、0.43m(同85mm)、0.49m(同105mm)、0.57m(同135mm)
- 最大撮影倍率:0.25倍(焦点距離55-135mm)
- 絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
- 絞り範囲:F4-22
- アタッチメントサイズ:95mm
- 外形寸法:約φ105×177.5mm
- 質量:約1,210g(三脚座を含む)、約1,120g(三脚座を含まない)