ニュース
フルサイズカメラ用の補正レンズも 伸縮機能付きのAskar「140APO鏡筒」
2024年3月18日 11:30
140APO鏡筒
口径140mm・焦点距離980mm、3群3枚の対物レンズを搭載したEDアポクロマート鏡筒。
対物レンズ3枚のうち、1枚にEDレンズを使用して色収差を補正。肉眼での観測と写真の両方で、極めて高い性能が得られるという。
また、別売の「140APO専用1.0xフラットナー」「140APO専用0.8xレデューサー」と組み合わせることで、フルサイズまでのイメージサークルを持つ撮影向けの鏡筒としても利用できる。
伸縮機能を備え、収縮時には約360mmの筒外焦点が得られる。これにより、双眼装置など、長い光路長を必要とするアクセサリーの取り付けに対応する。
さらに、フードと伸縮装置を縮めることで、全長は735mmとなり、コンパクトに収納が可能。
鏡筒を縮めた状態でも、対物レンズからの光がケラれないように設計され、大型の3.5インチドローチューブを標準で装備する。
ドローチューブは約100mm、伸縮装置と合わせると合計約225mm伸ばすことができ、ほぼ全てのアイピースやカメラ、周辺機器でピントを合わせることができる。
フォーカサーは、デュアルスピードラックアンドピニオンを搭載。また、360°視野回転装置を標準で装備する。
ファインダー台座は、左右に2つ装備。鏡筒ハンドル部分には、34mm幅のファインダーアリガタを取り付けられる溝を備えている。
セミハードケースを付属する。
主な仕様
- 口径:140mm
- 焦点距離:980mm
- 口径比:F7
- 光学系:3群3枚(うちEDレンズ1枚使用)
- 全長:約735mm(フード収納・伸縮装置非展開時)/約870mm(フード展開・伸縮装置非展開時)
- フード外径:162mm
- 鏡筒外径:150mm
- 質量:約10.9kg(バンド・プレート込み)
- 予想市場価格:税込40万円前後
140APO専用1.0xフラットナー
「140APO鏡筒」専用の補正レンズ。鏡筒部に取り付けることで、焦点距離は変えずに、フルサイズのイメージセンサーに対応した44mmイメージサークルが得られる。
鏡筒後端の回転装置にねじ込んで接続(M48×0.75mm)するため、脱落の心配が少なく、重いカメラでも光軸のズレや傾きを気にすることなく使用可能。
主な仕様
- 光学系:3群3枚
- バックフォーカス:55mm(M48アダプター後端から)、73mm(M54アダプター後端から)、113mm(M68アダプター後端から)
- カメラ取り付け:M48×0.75mm、M54×P0.75、M68×P1
- 質量:約790g
- 予想市場価格:税込6万円前後