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ニコン Z 9のVer.3.00が公開。動画撮影時の「ハイレゾズーム」機能が追加など

約60コマ/秒連続撮影の「C60」 各種操作性・表示機能も向上

ニコンは10月26日、ミラーレスカメラ「Z 9」の最新ファームウェアを公開した。

バージョン番号はVer.3.00。動画・静止画撮影における新機能の追加や、各種操作性、表示機能の向上が盛り込まれた。

動画撮影時に、レンズの望遠端を超える領域のズーミングが高画質で行えるという「ハイレゾズーム」機能が追加された。例えば、4K UHD記録時には、8K UHDで撮影しながらクロップすることで、一般的な電子ズーム等とは異なり、解像感を保ったままでのズーミングが可能になるという。

動画撮影機能ではこのほか、「高周波フリッカー低減」への対応などが追加されている。

静止画撮影機能においては、約60コマ/秒で約19メガピクセルの静止画連続撮影が可能な「C60」が、「ハイスピードフレームキャプチャ+」に追加された。C60では、撮像範囲がDXフォーマット(APS-Cサイズ相当)に限定される。同機能にはこれまで「C30」と「C120」が用意されていた。

このほか、カスタムメニューに割り当てられるメニュー項目・操作ボタンの拡充や、AF低輝度性能の向上などが含まれている。

更新内容は次の通り(引用)。

更新内容(Ver.3.00)

静止画撮影関連

・静止画撮影メニュー[画像サイズ]のメニュー名が[画像サイズ設定]に変更になり、撮像範囲DXの画像サイズを個別に設定する機能を追加しました。

・ハイスピードフレームキャプチャ撮影に[C60]を追加しました。また、[カスタムメニュー]のd4の名称を[プリキャプチャ記録設定]に変更しました。

・[静止画撮影メニュー]に[高周波フリッカー低減]を追加しました。

・[静止画撮影メニュー]の[フォーカスシフト撮影]に[フォーカス位置の自動リセット]を追加しました。

動画撮影関連

・[動画撮影メニュー]に[高周波フリッカー低減]を追加しました。

・[動画撮影メニュー]に[ハイレゾズーム]を追加しました。

・[動画撮影メニュー]の[タイムコード]に[リモコンからのリセット]を追加しました。

表示関連

・モニターモードの[ファインダー優先]を[ファインダー優先1]と[ファインダー優先2]の2種類に変更しました。

・画像モニターをより暗く、またはより明るく表示する機能を追加しました。

・[カスタムメニュー]に以下の機能を追加しました。
-a11[フォーカスポイント表示]に[3D-トラッキング時の表示色]を追加
-d9[ビューモード設定(静止画Lv)]の[撮影設定を優先]に[フラッシュ使用時を含む]と[フラッシュ使用時を含まない]を追加

再生関連

・[再生メニュー]の[縦位置自動回転]が[画像の自動回転]に変更になりました。[ON]に設定すると、カメラを縦位置に構えた状態で再生画面を表示した場合、ファインダーおよび画像モニターが縦位置表示で再生されるようになりました。

・[ホワイトバランス]>[プリセットマニュアル]で撮影した画像の再生時に色温度の表示を追加しました。

・連続撮影した画像をグループとして扱う機能を追加しました。

・[再生メニュー]の[再生画面設定]に[ファイル情報]を追加しました。

操作関連

・物理フォーマットに対応したCFexpress カードを使用している場合、[セットアップメニュー]の[カードの初期化(フォーマット)]で物理フォーマットする機能を追加しました。

・[カスタムメニュー]に以下の機能を追加しました。
-d14[撮影タイミング表示]に[TypeA自動切り換え秒時]を追加
-d18[撮影画面カスタマイズ(画像モニター)]および d19[撮影画像カスタマイズ(ファインダー)]で撮影画面に表示する項目として、[中央部重点測光範囲]を追加
-f2[カスタムボタンの機能(撮影)]、f3[カスタムボタンの機能(再生)]、g2[カスタムボタンの機能]に機能を割り当てられるボタンを追加、また、割り当て可能な機能を追加

ネットワーク関連

・FTPサーバー接続時に撮影画面に状態を表示する機能を追加しました。

・FTPSプロトコルに対応しました。

・[ネットワークメニュー]に[ATOMOS AirGlu BT設定]を追加しました。

その他

・オートフォーカスのピント精度を向上しました。

・オートフォーカスの低輝度性能を向上しました。(低輝度限界を0.5EV向上)

・[3D-トラッキング]使用時に被写体の手前を横切る障害物に対してのピント乗り移りを低減しました。

・[3D-トラッキング]使用時に[AF時の被写体検出設定]を[動物]に設定した際の性能を改善しました。

・[ワイドエリアAF(S/L/C1/C2)]、[3D-トラッキング]、[オートエリアAF]に設定して被写体を検出しているときに、ピントが背景に張り付いてしまうことがある現象を改善しました。

・フォーカスモードをMF以外に設定していた場合でも、フォーカスリング操作時において、フォーカスピーキング、フォーカスエイド、フォーカス距離指標を表示するようにしました。また、フォーカス距離指標の表示時間を変更しました。

・ライブビュー拡大表示にして露出を変更した際に、シャッタースピード、絞り値、ISO感度を表示するようにしました。

・静止画モードのサイレントモード時、および動画モード時のマニュアルフォーカスの応答性を向上しました。

・連動レリーズ接続時に撮影画面に状態を表示する機能を追加しました。また、[ネットワークメニュー]の[カメラと接続]の[リモートカメラリスト]内の表示を改善しました。

・カナダ・アメリカ仕向けのZ 9において[セットアップメニュー]>[言語]にPortugues(PT)を追加しました。

・以下の不具合を修正しました。
-以下の設定にした際に、カスタムボタンを押しても、被写体検出が機能しない場合がある。
▸フォーカスモード:AF-S
▸f2[カスタムボタンの機能(撮影)]にて任意のボタンに[AFエリアモード+AF-ON]を選択し、被写体検出可能なエリアモードに設定
▸[静止画撮影メニュー]>[AF時の被写体検出設定]を[しない]以外に設定

-以下の設定にした際に、AF-ON中にカスタムボタンを押しても、被写体検出が継続してしまう。
▸AFエリアモード:3D-トラッキング
▸[静止画撮影メニュー]>[AF時の被写体検出設定]を[しない]以外に設定
▸f2[カスタムボタンの機能(撮影)]にて任意のボタンに[撮影機能の呼び出し]または[撮影機能の呼び出し(ホールド)]で、[AFエリアモード]を[3D-トラッキング]、[AF 時の被写体検出設定]を[しない]に設定

-以下の設定にした際に、カスタムボタンを押してAF-ONにすると、被写体の検出位置がずれてしまう場合がある。
▸フォーカスモード:AF-C
▸AFエリアモード:[3D-トラッキング]以外に設定
▸[静止画撮影メニュー]>[AF時の被写体検出設定]を[しない]以外に設定
▸f2[カスタムボタンの機能(撮影)]にて任意のボタンに[撮影機能の呼び出し]または[撮影機能の呼び出し(ホールド)]で、[AFエリアモード]を[3D-トラッキング]に設定

-SB-800でオートFP発光を行う際、シャッタースピードを1/320~1/640秒に設定して撮影すると、画面内の露出が均一にならない。

-[静止画撮影メニュー]>[オートブラケティング]の[補正ステップ]を初期設定から変更していた場合、[カスタムメニュー]>[カスタムメニューの管理]を変更すると[静止画撮影メニュー]>[オートブラケティング]の[補正ステップ]が1段になってしまう。

-まれにファインダー内の情報表示が消える場合がある。

-NIKKOR Z 14-30mm f/4Sを装着し、[動画撮影メニュー]>[手ブレ補正]を[しない]以外で8K動画を撮影すると、カメラが操作を受け付けなくなる場合がある。

-小さい、もしくはコントラストの低い被写体を青空等の平坦な背景で追尾した際、フォーカスポイントが画面上部に移動してしまうことがある。

-[静止画撮影メニュー]>[アクティブD-ライティング]を[しない]以外に設定した際に、レリーズモードを[C30]または[C120]に切り替えると、画像モニターまたはファインダーに表示される明るさが変わってしまう。

-8K動画を撮影した際に、まれに動画が正常に記録されない。

-動画モードで撮影モードをPまたはSにした際、[動画撮影メニュー]>[ISO感度設定]の[制御上限感度]を[12800]以下に設定していると、ISO感度が制御上限感度に達しても絞りが開放側に動かない。

本誌:宮本義朗