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マウス、可搬性を高めた高性能ノート「DAIV 6シリーズ」

フルサイズSDスロット、Thunderbolt 4端子など搭載

株式会社マウスコンピューターは7月7日、クリエイター向けPCブランド「DAIV」の新製品として、ノートタイプの「DAIV 6」シリーズ4モデル(DAIV 6H/6N/6P-RT/6P)を発表した

「DAIV 6」シリーズは、マグネシウム合金と4辺ナローベゼルデザインを採用した薄型・軽量の16型ノートPC。性能を追求した「DAIV 7N」シリーズとモバイル性を優先した「DAIV 5N」シリーズの長所を取り込みながら、クリエイター向けとして広い作業領域や正確な色再現、気軽に持ち運べるモバイル性能にこだわったシリーズになる。

今回発表した4モデルは、ボディデザインやクリエイター向けのインターフェース(フルサイズSDスロット、Thunderbolt 4など)を共通としつつ、異なるスペック(2つのCPUと4つのGPUの組み合わせ)で展開。「使用用途にあわせてスペックが選択できる」というコンセプトを基に開発しているという。

「DAIV 6N」「DAIV 6P-RT」「DAIV 6P」の3モデルには、14コア/20スレッドのインテル Core i7-12700H プロセッサーを搭載。32GBメモリ構成で、従来モデル(DAIV 5Nシリーズ 2021年モデル)と比べ、マルチコア性能が約21.6%、 シングルコア性能が約20.6%向上している。

最上位モデルの「DAIV 6H」では、Core i7-12700Hプロセッサーと比べ、シングルコア性能が最大6.8%向上しているCore i9-12900Hプロセッサーを採用した。

いずれのモデルも、CPUグリスに液体金属を採用しており、発熱を効率よくヒートパイプに伝導させることで、高性能CPUのパフォーマンスをさらに引き出している。

液晶パネルには、sRGB比約100%の広色域対応モデルを採用。16.0型でアスペクト比16:10のWQXGA 解像度(2,560×1,600dpi)に対応しており、上下にタスクバーやメニューバーを表示した状態でフルHDの作業領域を確保可能。見開きの原稿確認や文書の作成、動画・画像編集が効率よく行える。

インターフェースには、CFexpressカードリーダーやSSD・RAID HDD、10GbE対応LANアダプタなど、多彩な周辺機器の接続に対応し、最大40Gbpsの高速データ転送を可能にするThunderbolt 4を採用。さらに、データの保存に必要な内蔵ストレージとして、NVMe接続に対応したM.2 SSDを標準で搭載する。

なお、BTOカスタマイズにより、最大4TB(2TB×2)のSSD増設や最新のPCI Express Gen4×4接続に対応した、より高速なタイプも選択可能。

外部映像出力は、HDMI、USB Type-C、Thunderbolt 4の3系統に対応。最大4画面のマルチディスプレイや液晶ペンタブレットの接続など、作業内容ごとに必要な周辺機器を柔軟に接続できる。

また、小型・軽量なスリムタイプのACアダプタを採用。従来モデル(DAIV 5Nシリーズ 2021年モデル)の約685gから約323gに軽量化するとともに、容積も48%減少している。

さらにBTOで軽量な0.2mのショートタイプのACケーブルを選択することで、従来モデルの約170gから約47gに軽量化できるという。

各モデルの仕様と共通スペック

DAIV 6H

4K動画編集や3D CAD、特殊効果編集を想定したモデル。販売価格は税込36万9,800円。販売は7月7日から。

CPU:インテル Core i9-12900Hプロセッサー
メモリ:32GB(16GB×2)
グラフィックス:GeForce RTX3070 Ti Laptop GPU(8GB)
ストレージ(M.2 SSD):1TB(NVMe Gen4×4)
動作時間:11.5時間
重量:約1.65kg

DAIV 6N

3D CADやRAW現像、動画編集を想定したモデル。販売価格は税込26万9,800円。販売は7月7日から。

CPU:インテル Core i7-12700Hプロセッサー
メモリ:16GB(16GB×1)
グラフィックス:GeForce RTX 3060 Laptop GPU(6GB)
ストレージ(M.2 SSD):512GB(NVMe)
動作時間:11.5時間
重量:約1.64kg

DAIV 6P-RT

イラスト制作や画像編集、DTM向けの仕様。販売価格は税込23万9,800円。販売は7月下旬を予定する。

CPU:インテル Core i7-12700Hプロセッサー
メモリ:16GB(8GB×2)
グラフィックス:GeForce RTX3050Ti Laptop GPU(4GB)
ストレージ(M.2 SSD):512GB(NVMe)
動作時間:12.5時間
重量:約1.55kg

DAIV 6P

Webデザイン・イラスト作成やデータチェック、簡単な画像編集向けというモデル。販売価格は税込19万9,800円。販売は7月下旬を予定する。

CPU:インテル Core i7-12700Hプロセッサー
メモリ:16GB(8GB×2)
グラフィックス:インテル Iris Xe グラフィックス(CPU内蔵)
ストレージ(M.2 SSD):512GB(NVMe)
動作時間:12.5時間
重量:約1.49kg

4モデルの共通スペック

OS:Windows 11 Home 64ビット
液晶モニタ:16型 WQXGA(2,560×1,600dpi)
日本語キーボード:101キー(キーピッチ約19mm、キーストローク約1.2mm、ホワイトLED)
インターフェース:HDMI×1(右側面×1)、USB3.1×1(左側面 USB Type-C×1 USB PD対応/画面出力対応)、USB3.0×2(右側面 USB Type-A×1 / 左側面 USB Type-A×1)、Thunderbolt 4(右側面 USB Type-C×1 USB PD対応/画面出力対応)、サウンド(左側面×1 ヘッドホン出力・ヘッドセット/4極(CTIA準拠))
外形寸法(折畳み時/突起部含まず):353.7×245.3×18.5mm

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。