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Apple、新チップ“M1 Ultra”搭載の高性能デスクトップ「Mac Studio」など発表

昨夜の登場製品をざっくり紹介

アップルは3月8日、デスクトップ機「Mac Studio」、液晶ディスプレイ「Studio Display」を3月18日に発売すると発表した。本稿では、日本時間3月8日早朝のオンライン配信で登場した製品について概要を紹介する。

Mac Studio

Appleシリコン「M1 Max」もしくは新チップ「M1 Ultra」を選択できるデスクトップ機。希望小売価格はM1 Max搭載モデルが税込24万9,800円から、M1 Ultra搭載モデルが税込49万9,800円から。

19.7cm四方、高さ9.5cmのコンパクトなサイズで、“大半のディスプレイの下にちょうどよく収まる”としている。前面にはUSB-C端子×2(M1 Ultra機はThunderbolt 4)、SDカードスロットを備える。

背面にはThunderbolt 4端子×4、10Gb Ethernetポート、USB-A×2、HDMI、オーディオジャックを搭載。

新たに登場した「M1 Ultra」チップは、2つのM1 Maxチップのダイを低レイテンシー・高帯域幅で相互接続するUltraFusionアーキテクチャを搭載する、デスクトップ向けのプロセッサー。

2つのダイを接続する場合、これまで一般にはマザーボードを経由していたが、これによりレイテンシーの増加、帯域幅の減少といったトレードオフがあったという。M1 Maxはダイ同士を直接接続できるUltraFusionテクノロジーに(これまで隠していたが)対応しており、これによりM1 Ultraでは低レイテンシー、高帯域幅、高いパワー効率を実現。ソフトウェア側からはシングルチップとして認識されることもメリットとしている。

Studio Display

27インチの5K Retinaディスプレイ。狭額縁のアルミ筐体を採用しており、VESAマウントアダプタも別売で用意している。希望小売価格は税込19万9,800円(標準ガラス)。映り込みをより低減するというNano-textureガラスを選択すると税込24万2,800円。

カメラよびオーディオ機能のために、A13 Bionicチップ(iPhone 11などに採用されていた世代)をディスプレイに搭載しているのが特徴。上部に12MPの超広角カメラを内蔵し、ビデオ通話中のフレーミングが人物に追従する「センターフレーム」機能(iPadで先行搭載)をMacで初めて使えるようになった。通話および録音用の3マイクアレイも内蔵しているほか、6つの内蔵スピーカーにより「空間オーディオ」の機能も利用できる。

表示は輝度600ニト、P3の広色域に対応。環境光に合わせて色温度を自動調節するTrue Toneテクノロジーも利用できる。

USB-C端子×3、Thunderbolt端子×1を搭載。96Wの電源供給が可能で、対応するMacノートの映像表示と充電が同時に行えるという。

Introducing Mac Studio + Studio Display | Apple

そのほか

M1チップ搭載で高速化した新しい「iPad Air」(Wi-Fiモデルで7万4,8000円〜)、iPhone 13と同じA15 Bionicチップを搭載した新しい「iPhone SE」(SIMフリー・64GBで5万7,800円〜)も登場した。

新しいiPad Air
新しいiPhone SE

また、iPhoneには新色「iPhone 13 Pro アルパイングリーン」「iPhone 13 グリーン」が登場。「Touch ID搭載Magic Keyboard」「Magic Trackpad」「Magic Mouse」にはStudio Displayにマッチするというブラックのタイプが加わる。

iPhone 13 Pro アルパイングリーン、iPhone 13 グリーン
ブラックのMagic Trackpad、Touch ID搭載Magic Keyboard、Magic Mouse(手前)
Apple Event — March 8
本誌:鈴木誠