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キヤノン、EOS R5ベースのシネマカメラ「EOS R5 C」。65万円

放熱ファン内蔵で長時間撮影に対応

製品がお披露目されたCanon Creator Society LIVEより

キヤノンは、RFマウントを採用するシネマカメラ「EOS R5 C」を3月上旬に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は税込65万円前後。

主要コンポーネントをミラーレスカメラの「EOS R5」と共有するという、35mmフルサイズセンサー搭載の8K・RAW対応シネマカメラ。放熱ファンを内蔵し、本体内部の熱を強制排出することで、EOS R5に比べて長時間の動画撮影が可能な点を特徴としている。

8Kオーバーサンプリングでの4K/2K撮影も可能。高効率なCinema RAW Lightフォーマットを利用すれば、8K 12bit RAWの内部記録にも対応するという。EOS R5に続き、ステレオ魚眼レンズを用いた「EOS VR SYSTEM」にも対応する。

静止画撮影は約4,500万画素・最大20コマ/秒といったEOS R5同等の性能も持つが、ボディ内手ブレ補正機構は非搭載。排熱機構を持たないEOS R5のほうが防塵防滴性能も高いという。

同社によると、EOS R5は8K 30p記録に対応しながらも静止画に軸足を置いた製品だったが、EOS R5 Cは更に動画性能に特化し、シネマカメラに軸足を置いているという。EOS R5 Cのスチル機能は、動画と一緒に静止画も納品するシーンや、動画のサムネイルも同時に撮影するといった利用シーンを想定している。

本体の電源スイッチは「PHOTO/OFF/VIDEO」の3点となっており、PHOTOとVIDEOでは異なるファームウェアが起動。VIDEOではCinema EOS、PHOTOではEOS RシリーズのUIがそれぞれ表示される。

「VIDEO」のUI。他のCinema EOSと同様、外部モニターに接続することを想定したデザインだという
「PHOTO」のUI。スチルカメラユーザーにはこちらがお馴染み

バッテリーはEOS R5と同じくLP-E6シリーズに対応。動画記録の設定(8K/60p・RAWなど)によっては、外部給電が推奨されている。

モニターはバリアングル式の3.2型・約210万ドット。タッチ操作が可能。

外形寸法は約142×101×111mm。重量は約680g(本体のみ)。EOS R5からの重量増は30g。

記録メディアはCFexpress Type BとSDXC/SDHC/SDカードに対応
本誌:鈴木誠