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Adobe Premiere Pro「音声のテキスト化」がオフライン対応&高速化。2月アップデートで

BGMの長さを自動アレンジする機能も

アドビは2月8日、動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」の最新版を公開した。バージョン番号は22.2。

主な更新内容として、「音声のテキスト化」機能がオフラインに対応した。予め言語パックをダウンロードしておくことで、インターネットに接続することなく音声の文字起こしが可能になる。言語パックは13言語を用意。必要な言語のみをダウンロードすることができる。インテルCore i9またはM1搭載Macの動作環境であれば、同処理を従来の3倍高速化できるという。

言語パックは容量が大きいため、必要な言語のみをダウンロードすることが可能

音楽クリップの尺を自動で調整する「リミックス」機能を新たに搭載した。AI技術Adobe Senseiが曲を分析して、指定された再生時間に合わせて曲をアレンジするという。これまでは、フェードイン・アウトなどのエフェクトを適用したり、手動によりレーザーツールを使ってカット編集をする必要があったが、AI技術を利用して自動化することで作業を高速化できるとしている。また、エッセンシャルサウンドパネルのスライダー調整により、曲にアレンジを加えることも可能という。

AIが編集点を判断して、自然な曲調のまま尺を変更するという

IntelまたはNVIDIAのGPUを搭載したWindows機の場合、エンコード処理にGPUを用いることで書き出しの高速化を実現したという。10-bit 4:2:0 HEVCのファイルが、従来より10倍速く書き出せるようになったとしている。

このほか、「リニアワイプ」と「ブロックディゾルブ」がGPUを用いた高速処理に対応。一部のMacBook Proではディスプレイのノッチ部分を避けるようにソフトウェアのUIも調整される。対応カメラにはキヤノンのシネマカメラ「EOS R5 C」が追加された。

本誌:宮本義朗