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シグマ、創業60周年を迎える。YouTubeライブで山木和人社長が挨拶

新レンズ2本と記念アイテムの紹介も

SIGMA 新製品プレゼンテーション 9月9日より(以下同)。株式会社シグマ代表取締役社長の山木和人氏

シグマは9月9日、新製品プレゼンテーションのYouTubeライブ配信を実施。その冒頭で、同社が創業60周年を迎えたことに触れた。

同社代表取締役社長の山木和人氏は、シグマが1961年9月9日に東京都世田谷区で創業し、ときに経営危機に瀕することがありながらも、ユーザーや取引先の支えにより今日まで続けてこられたと感謝を述べた。

同日のプレゼンでは、この60年を人間の還暦に喩えて“赤いちゃんちゃんこのような”という赤いTシャツを身につけた山木社長。「これからは生まれ変わった気持ちで、また新たな技術、新たな製品に取り組んでいきたい」と結んだ。

Iシリーズに新たな2本。ラインナップは6本に

同日のYouTubeライブ配信は、以下の新レンズ2本の発表がメインの話題だった。いずれもLマウント用とソニーEマウント用をラインナップする、フルサイズミラーレスカメラ向けの交換レンズ。描写性能のみならず、所有する満足感も重要視した「Iシリーズ」に属する。

とにかくコンパクトな90mm「90mm F2.8 DG DN | C」

同社の小型ミラーレスカメラ「SIGMA fp」とマッチするように設計したといい、90mmレンズながら全長は59.7mm(Lマウント用)と短い点が特徴。発売は9月24日。希望小売価格は税込8万5,800円。

レンズ構成はSLDガラス(特殊低分散)5枚と両面非球面1枚を含む贅沢な構成だという。最短撮影距離は50cm。カメラ側のデジタル補正も有効活用することで小型軽量化を実現しており、設計時にはデジタルで補正しやすいことを意識して収差を残しているという。

明るくなった24mm「24mm F2 DG DN | C」

設計者いわく、フードと鏡筒のバランスの良さがシリーズ随一という1本。発売済みの35mm F2 DG DN | Cと同様に、画像周辺部まで均質性が高く、柔らかいボケを得られる光学特性を目指したとしている。発売は9月24日。希望小売価格は税込8万5,800円。

外装パーツの全てをアルミ切削加工で作っている

上の90mmと共に、外装は総金属性。Iシリーズに共通する特徴でもある、高精度な加工と精緻な組み立てによる質感や操作感を試してほしいと強調した。現在の同社製品は「デザインしないことをデザインする」が合言葉なのだそうだ。

今回発表の2本を加え、Iシリーズは6本が揃う

60周年記念のキャンペーンを実施

いわゆる“記念品”として従業員や取引先に配布するようなアイテムではなく、広くユーザーにも届けることを目指した記念アイテムとして「SIGMA 60th Anniversaryハンカチ」を用意。同社オンラインショップに登録していれば既に発送済みで、これから登録する先着1,500人にも送付するという。

同社が独自開発した“シグマフォント”で数字をデザイン。60周年にちなみ、60年という時間を、720か月、2万195日、52万5,960時間……といった数字で表現したという。

冒頭から山木社長が着用していた赤いTシャツは、もともとスタッフ用やイベント用として作ったそうだが、ライブ配信中のチャット欄で「販売してほしい」とのコメントが多かったことから、一般販売する方向で進めるという。背中には背番号のように「60」とデザインされている。

お馴染みのレンズ構成図Tシャツも、24mm F2と90mmのそれぞれを9月24日から発売する
SIGMA 新製品プレゼンテーション 9月9日

Webサイトに60周年記念ページ

創業60周年を受けて、同社Webサイトに記念ページが公開。代表挨拶ほか、同社の歩みを振り返るWebコンテンツへのリンク、記念ハンカチのプレゼントキャンペーンについての情報が掲載されている。

本誌:鈴木誠