ニュース

シグマ、重量470gのフルサイズ大口径標準ズーム「28-70mm F2.8 DG DN」

L/Eマウント用 税込11万円

株式会社シグマは、ミラーレスカメラ用交換レンズ「SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN|Contemporary」を3月12日に発売する。Lマウント用とソニーEマウント用を用意している。希望小売価格はいずれも11万円(税込)。

35mm判フルサイズミラーレス専用設計の標準ズームレンズ。先行する「SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN|Art」(2019年12月発売)をベースに、光学性能はそのままに、広角側を28mmとすることで小型軽量化を実現したという。本レンズの登場により、フルサイズミラーレス用のF2.8通し標準ズームレンズは、ArtとContemporaryの2ラインから選べるようになった。

プラスチック製パーツを中心に構成することで軽量化をはかった一方で、アルミニウムに近い熱収縮率を持つというポリカーボネート「TSC」(耐熱性複合材)を適所に採用し、温度変化の大きな環境においても安定した性能を確保。また、操作リングは「しっとりとした上質な操作感を実現」しているという。

Lマウント用の最大径×全長は72.2×101.5mmで、重量は470g(24-70mm F2.8 DG DN|Artは87.8×122.9mm、835g)。スイッチ部をAF/MFの切り替えスイッチのみとし、フォーカスユニット(AF駆動はステッピングモーター)を小型化したことも、全体のコンパクト化につながっているのだという。

なお、本レンズでは簡易防塵防滴機構を採用。24-70mm F2.8 DG DN|Artに搭載された防塵防滴機構、AFロックボタン、ズームロックスイッチは非搭載となっている。

スイッチ類はフォーカス切り替えスイッチのみ

また、同社製35mm判フルサイズミラーレスカメラ「SIGMA fp」に装着した際には、全体重量が約890gとなり携行性に優れるとしている。また、ジンバルなどの周辺機器との相性も良く、映像制作にも活用できると訴求している。

SIGMA fpに装着した状態

レンズ構成は12群16枚。非球面レンズ3枚、FLD2枚、SLD2枚を採用することで軸上色収差やサジタルコマ収差を補正した。また、スーパーマルチレイヤーコートとナノポーラスコーティングの採用により、フレアやゴーストに配慮。レンズ前面には撥水防汚コートを施している。

最短撮影距離は、広角側が19cm、望遠側が38cm。最大撮影倍率は、広角側が1:3.3、望遠側が1:4.6。最小絞りはF22。絞り羽根の枚数は9枚(円形絞り)。フィルター径は67mm。

製品には花形フードが付属している。

付属の花形フード
本誌:宮本義朗