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シグマ、ミラーレス専用設計に新構築した「35mm F1.4 DG DN|Art」

ソニーE/Lマウント用 軸上色収差・サジタルコマフレアを抑制

株式会社シグマは、ミラーレスカメラ用交換レンズ「35mm F1.4 DG DN|Art」を5月14日に発売する。Lマウント用、ソニーEマウント用をラインアップしている。希望小売価格は11万5,500円(税込)。

2012年に登場した最初のArtラインレンズ「35mm F1.4 DG HSM|Art」をミラーレス専用設計として新たに構築したという大口径単焦点レンズ。ミラーレス専用設計としたことで小型軽量化を実現しながらも、描写性能や操作性においても妥協を排した設計だとしており、同社は本レンズについて「新生“Art F1.4"に相応しい35mm」と表現している。

レンズ構成は11群15枚。SLDガラス2枚、FLDガラス1枚、非球面レンズ2枚を採用し、カメラ側の機能で補正しきれない軸上色収差を徹底的に補正。また、サジタルコマフレアも抑制し、星景・夜景撮影においても絞り開放から高い性能を発揮するとしている。長年のレンズ開発で培ったフレア・ゴーストへの対策技術により、高い逆光性能も有しているという。

青:SLDガラス 黄:FLDガラス 緑:ELDガラス 赤線:非球面レンズ

AF駆動はステッピングモーター。フォーカスレンズを1枚構成とし軽量化したことで、素早いオートフォーカスと、高い動体追従性を実現した。絞りリングとフォーカスリングを持ち、DMFやAF+MFに対応する。

絞りリングはクリックのON/OFF切り替えに対応。絞りリングロックスイッチも備えた。このほか、カメラから任意の機能を割り当てられるAFLボタンを搭載している。

レンズ鏡筒は、パーツ同士の結合部やボタン部分にシーリングを施した防塵防滴機構を採用。レンズの表面には、撥水防汚コートを施した。

絞りは11枚羽根(円形絞り)。最小絞りはF16。最短撮影距離は30cm。最大撮影倍率は1:5.4。

最大径×全長は75.5×109.5mm、重量は約645g(数値はLマウント用)。フィルター径は67mm。

参考までに、一眼レフ用をベースにした既存の「35mm F1.4 DG HSM|Art」(Lマウント用)は同77×118mm、約755g。フィルター径は67mmで同じ。

製品には花形フードLH728-01(単品税込8,800円)が付属。脱落防止のロック機構を備えたほか、把握部分にラバーパーツを採用した。

付属の花形フードLH728-01
本誌:宮本義朗