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富士フイルム「X100V」の最新ファームウェアが公開

X Webcam対応、動画時の内蔵ND使用可など

富士フイルムは2月17日、レンズ一体型カメラ「FUJIFILM X100V」の最新ファームウェアを公開した。バージョン番号はVer.2.00。

更新内容は、同社デジタルカメラをWebカメラ化するソフトウェア「FUJIFILM X Webcam」に対応したほか、動画撮影時に内蔵NDフィルターを利用できるようになった。また、ブライトフレームの補正位置記憶機能も追加した。これらは1月27日に同社がアップデートを予告していたもので、このほど公開となった。

このほか、デジタルコンバーターを使用しての静止画撮影においてRAW記録が可能になった点や、ファンクションボタンに「スポット測光固定」が割り当てられるようにになるといった各種機能の拡充と軽微な不具合の修正も含まれている。

更新内容(引用)

新たに「FUJIFILM X Webcam」に対応

お手持ちのパソコンに「FUJIFILM X Webcam」(以下、「X Webcam」)をインストールし、「X100V」をUSB接続することで手軽に高画質なオンラインミーティングを設営頂けます。*1 当社独自の色調表現である「フィルムシミュレーション」を使用でき、高性能ミラーレスデジタルカメラならではの描写でオンラインミーティングを行えます。
*1パソコンからの操作によるカメラの設定変更には非対応です。

動画撮影時にNDフィルターがご使用可能に

静止画だけでなく動画撮影時にも内蔵のNDフィルターをご使用いただけるようになりました。 光量が多い環境で開放側の絞りを使っての撮影や、シャッタースピードを遅くするときに有効です。

ブライトフレームの補正位置記憶機能を追加

光学ファインダー撮影時に、シャッターボタンを半押しすると、実際の撮影範囲にブライトフレームが移動しますが、移動したブライトフレームの位置を記憶するかどうかを設定できるようになりました。繰り返し近距離撮影する場合などにONに設定しておくと、ピントを合わせた後の再フレーミングが不要になりテンポの良い撮影を実現します。

各種機能の拡充

1.静止画撮影におけるデジタルテレコンバーターの使用時にJPEGだけでなくRAWデータとしても記録可能になりました。

2.Jpeg+RAWでの記録画像にレーティングをつけるとJpegだけでなくRAWデータにもレーティングが付与されるようになりました。

3.ファンクションボタンの割り当て可能な機能に「スポット測光固定」が追加になりました。

4.セットアップメニューの操作ボタン・ダイヤル設定>ロック>機能別ロック設定で選べる項目のファインダー 切換レバーの内容が変更になりました。

5.EF-X500をコマンダーとして使用する多灯撮影において、一部のグループが正しく発光しない場合がある不具合を修正しました。EF-X500をコマンダー、EF-60をリモートフラッシュとしてお使いになる場合も、本ファームウエアアップデートを適用してください。

本誌:宮本義朗