オリンパス、超望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」を1月発売。受注生産・税別100万円

オリンパス株式会社は、マイクロフォーサーズ交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」を2021年1月22日に発売する。希望小売価格は税別100万円。

OM-D E-M1Xに装着

2019年1月に開発を発表していた超望遠ズームレンズ。35mm判換算300-1,000mm相当（内蔵の1.25倍テレコンバーター含む）をカバーし、別売の2倍テレコンバーター「MC-20」との組み合わせでは2,000mm相当の撮影も可能としている。内蔵テレコンバーターはレンズ鏡筒側面のレバー操作でオン/オフする仕組み。

レンズ内とカメラボディ側の手ブレ補正を組み合わせる「5軸シンクロ手ぶれ補正」により、補正効果は最大でシャッタースピード8段分だという。高速・高精度AFや、「深度合成」への対応も特徴としている。

レンズ構成は18群28枚（特殊低分散非球面のEDAレンズ、超特殊低分散のスーパーEDレンズ4枚を含む）。逆光などの対策に、独自の「Z Coating Nano」を施した。最前面にはフッ素コーティングを施し、メンテナンス性に配慮した。

最短撮影距離はズーム全域で1.3m。最大撮影倍率は0.57倍。内蔵テレコンバーター使用時は0.71倍となる。絞り羽根は9枚（円形絞り）。

鏡筒側面にはフォーカスリミット（1.3-6m/1.3m-∞/6m-∞）、AF/MF、手ブレ補正オンオフ、L-Fnボタン切り替え（L-Fn/プリセットフォーカス）、電子音オンオフのスイッチを装備。L-Fnボタンは90度ごとに4つ搭載している。

鏡筒は防塵・防滴・耐低温仕様。防滴保護等級はIPX1。素材はマグネシウム合金、炭素繊維強化プラスチック（CFRP）を使用。付属のレンズフードはカーボンファイバー製。外装は遮熱塗装を施し、太陽光の赤外線を高効率で反射。内部の温度上昇を約10%、外部の温度上昇を約30%低減し、光学性能を安定させるという。

なお、日本国内の「オリンパス オーナーズケアプラス」（OOC+）では、内蔵テレコンバーターのレバー位置を右から左に移設したり、静音化のために三脚座のクリック機構を取り外す有償サービスも行うという。

最大径×全長は115.8×314.3mm。重量は1,875g。フィルター径は95mm。

レンズフード「LH-115」（同梱品。単体では税別8万2,500円）

プロテクトフィルター「ZUIKO PRF-ZD95 PRO」（別売。税別3万7,500円）。反射防止のZEROコーティングや、汚れが落ちやすいというフッ素コーティングを施した。