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パナソニック、Vlog向けカメラ「LUMIX G100」の概要を説明

被写体にフォーカスする録音機能 高精細EVFの理由など

パナソニックは7月28日、マイクロフォーサーズカメラ「LUMIX G100」の概要や使用方法に関するオンラインセミナーを開催した。

「LUMIX G100」は、同社が8月20日の発売を発表した有効約2,030万画素のMOSセンサーを搭載するマイクロフォーサーズ機。小型軽量で持ち運びに最適であることや、動画撮影に適した機能を搭載していること、このほかスマートフォンとの連携が簡単にできることを特徴としており、Vlogger向けのミラーレスカメラとして訴求している。

12-32mmのキットレンズを装着したG100は、手のひらに収まるサイズ

「トラッキングモード」搭載の録音機能

同機のボディには3つの内蔵マイクが搭載されており、5つのサウンドモードで撮影シーンに合わせて指向性を切り替えることができる。なかでも新たに搭載されたトラッキングモードでは、顔・瞳認識AFと画角に連動して収音範囲を自動で調整するとしており、セミナーではデモ映像が公開された。

デモ映像では、オートモードを使用した録音性能について説明した。オートモードは、トラッキングモードとサラウンドモード(360度の音を収音)をシーンに合わせてカメラ側で自動で切り替える機能。

カメラの周囲に音源があるときはサラウンドモードで録音し、音源が前に来た時にはトラッキングモードに切り替わる様子が説明された。

Introducing LUMIX G100 / G110 | Mirrorless camera for vloggers

動画撮影機能とトライポッドグリップ

ミニ三脚としても使用できるトライポッドグリップ「DMW-SHGR1」を装着した際の使用感についても紹介した。装着時のサイズ感は500mlのペットボトルと比較している。

三脚として使用している様子
手持ちで撮影している様子

動画撮影時には、モニターが赤枠表示されることで撮影ミスが生じにくくなるようにしている。顔の周りの黄色枠脇に表示されている緑マークは、トラッキングモードで収音している際に表示される。

スロー&クイック動画の撮影切り替えも、モニターのタッチ操作で簡単にできるという。

撮影した動画をすぐにSNSに投稿できるように、スマートフォンと簡単に連携できる「スマートフォン転送ボタン」を搭載している。

動画撮影向けのミラーレスカメラとしての位置づけ

同社は本機を、Vlogger向けの新しいラインの製品と位置づけたとしている。Vlogの市場規模については、今後もグローバルで成長していくと見込んでいるという。

カメラの企画にあたってVloggerにもヒアリングを実施し、その中でVloggerも静止画の撮影をしっかりしたいというニーズが多くあることがわかったという。そのため、動画撮影に適したカメラとして訴求しているが、368万ドットのファインダーを備え、動画だけでなく静止画もしっかり撮影ができる形状にこだわったと説明した。

本機の販促方法について同社は、今後もオンラインを中心に据えつつ、店頭などでのフォローもしっかりできるようにチームを組みながらユーザーに訴えかけていきたい、と説明した。

本誌:宮本義朗