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アドビ、LightroomおよびCamera Rawをアップデート

新機種対応やビッグドキュメント形式のサポートなど

追加機能のひとつ、RAW画像のデフォルト現像設定を変更しているところ

アドビは2月12日、写真編集・管理アプリケーション「Adobe Photoshop Lightroom Classic」および「Adobe Photoshop Lightroom」、「Adobe Camera Raw」のアップデートプログラムの提供を開始した。

内容は、RAW画像の読み込み時にデフォルト設定で細かな項目設定が可能になったことや、ビッグドキュメント形式(PSB)のサポート、現像パフォーマンスの向上などが含まれている。

このほかAdobe Camera Rawにも対応機種が追加された。カメラ製品では、キヤノンEOS-1D X Mark III、ライカM10モノクローム、ニコンD780およびCOOLPIX P950、Phase One IQ4 150MPなどが追加されているほか、レンズ製品では、HasselbladのXマウントレンズ「XCD 4/45P」やスマートフォンのHUAWEI Mate 30などが含まれている。

各アプリケーションの主なアップデート内容は以下のとおり。

Adobe Photoshop Lightroom Classic

RAW画像を読み込む際に、その初期設定をAdobe デフォルト、カメラ固有の初期設定、カスタムプリセットに基づいて細かく設定できるようになった(RAWのデフォルト設定の改善)。このほか、数GBにおよぶ画像ファイル(ビッグドキュメント形式:.psb)の読み込みや編集への対応などが追加された。

主な追加機能

・RAW読み込み時のデフォルト設定の改善
・ビッグドキュメント形式(PSB)のサポート
・新しいカメラとレンズのサポート(Adobe Camera Raw)
・その他の拡張機能

バージョン

バージョン9.2

Adobe Photoshop Lightroom

これまでRAW画像データの書き出しはJPEGかTIFF形式のみだったが、新たにDNGファイル形式での書き出しに対応した(デスクトップ版)。

このほかAndroid版では編集プリセットとプロファイルをGoogleドライブから直接読み込めるようになった。本機能はiOS版でも実装を予定しているという。

他に、iPadOS版では2画面分割表示のサポートが追加された。

主な追加機能

・RAW画像データのDNGファイルへの書き出しに対応(デスクトップ版のみ)
・Googleドライブからのプリセット・プロファイルの直接読み込みに対応(Android版のみ)
・新しいカメラとレンズのサポート(Adobe Camera Raw)
・その他の拡張機能

バージョン

デスクトップ版(Mac / Windows):バージョン3.2
モバイル版(iOS / Android):バージョン5.2

本誌:宮澤孝周