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ソニー、可動式液晶モニター搭載で世界最小最軽量「RX0 II」
電子式手ブレ補正を搭載 撮影性能も向上
2019年3月26日 12:04
ソニーは、1型センサー搭載カメラRX0シリーズの新モデル「RX0 II」を4月12日に発売する。希望小売価格はオープン。店頭予想価格は8万5,000円前後(税別)の見込み。
RX0シリーズは、1型の積層型Exmor RS CMOSイメージセンサーを搭載したデジタルスチルカメラ。防水・防塵・耐衝撃性能を高めた小型ボディが特徴となっている。新製品RX0 IIはその最新モデル。
有効約1,530万画素のセンサーや35mm判換算24mmの単焦点レンズ(ZEISS Tessar T* 24mm F4.0)といった基本仕様は、先代RX0(2017年10月発売)と共通。感度もISO 125〜12800(拡張ISO 80/100)も同じ。ただし、最短撮影距離が約20cmに短くなった(初代は約50cm)。
前モデルで固定式となっていた1.5型の背面液晶モニターが180度チルト(上方向。下方向は90度)に対応。自分撮りやハイアングル撮影で使いやすくなった。このほか4K30p動画の本体内記録に対応。電子手ブレ補正機能の搭載なども盛り込まれた。
防水・防塵性能は水深10mまでの対応となっており数値自体は先代と同じ。新たに採用されたチルト式背面モニターを引き出した状態でも、防水・防塵性能は発揮されるという。保護等級はIP68相当。ちなみに、初代モデルでは防水性能はIPX8相当で、防塵性能はIPX6相当だった。
耐荷重性能については200kgf/2,000N(背面液晶モニター格納時)で、こちらも数値自体は初代と同じ。
4K映像はQFHD(3,840×2,160ピクセル)/30p記録に対応。QFHDまたはフルHDでの非圧縮HDMI出力で画素加算なしの全画素読み出しが可能となっている。24p記録の場合、最大40倍のスローモーション動画の記録も可能。このほか、4K動画編集時のパソコンへの負荷を低減するProxy動画の同時記録にも対応した。
撮影機能も強化されている。映像エンジンBIONZ Xも進化しており、1.8倍の高速処理を実現したという。色再現性の向上や美肌モードに対応したほか、瞳AFの検出精度や速度も向上しているという。なお、顔検出機能については、AFや測光などの状況に応じて細かく設定できるようになった。
このほかの改良点としては、RAWとJPEG同時記録時のJPEGの記録画質がエクストラファイン/ファイン/スタンダードから選べるようになったほか、被写体がAFエリアの端から端に頻繁に移動する場合に有効なAFエリアの循環設定にも対応。カメラを縦位置・横位置に構えた際のフォーカスエリアとフォーカス枠の位置の使い分け選択、撮影画像のレーティング設定や連写画像のグルーピング表示への対応などがある。
先代RX0のポイントのひとつであったマルチカメラ撮影にも対応。これは、複数台のRX0を同時に接続・コントロールできるもので、カメラアクセスポイントでは最大5台、ルーターアクセスポイントでは6台以上の接続に対応している。なお、RX0とRX0 IIを混在させて接続することはできない。
既発売のシューティンググリップ(VCT-SGR1)は使用可能。ただし、ハウジング(MRK-HSR1)とケージ(VCT-CGR1)との互換性はない。
主な仕様
有効画素数
約1,530万画
焦点距離(35mm判換算)
24mm
絞り値
F4
レンズ構成
6群8枚(非球面6枚)
最短撮影距離
約20cm
ISO感度
ISO 125-12800(拡張80/100)
液晶モニター
チルト対応1.5型(上方向180度、下方向90度)
連写枚数
16コマ/秒
静止画撮影枚数
約240枚
連続撮影時間
約60分
外形寸法
59.0×40.5×35.0mm
重量(バッテリー、記録メディア含)
約132g