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大きさ角砂糖3つ分のウェアラブルカメラ「OPKIX ONE」日本発売
マグネットでメガネ型アクセサリーや帽子に装着
2019年7月29日 16:43
喫煙具メーカーのライテックは、米OPKIXのウェアラブルカメラ「OPKIX ONE」を日本で発売する。「角砂糖3つ分のサイズ」というコンパクトなデザインで、重量わずか12g。「世界最小クラスのウェアラブルカメラ」としている。
発売は今秋で、価格はOPKIX ONEが2台と各種オプションがセットになったバンドルセットが4万9,800円(税抜)。
OPKIX ONEは、3年の月日をかけて開発されたというウェアラブルカメラ。直方体のボディは角砂糖を3つ並べたほどのサイズで、対角84度の画角を備える単焦点レンズを搭載。レンズのF値はF2.2。イメージセンサーはOmniVisionのOV2732。
レンズの周囲にあるのはLEDライトで、撮影中であることを示している。
撮影機能はアスペクト比1:1の1,080P/30fpsの動画撮影のみで、1ボタンで撮影開始、終了ができる。赤いドットの録画ボタンを押すと撮影開始、もう一度押すと停止。機能はこれだけだ。
モニターもないため、撮影中はどんな映像が撮影されているか確認できない。撮影可能時間は15分。
撮影後は、ケース兼充電器となる「EGG」に本体を挿入すると、カメラ内の映像が自動的にEGGに転送され、カメラ内からは消去される。
EGGには2つのOPKIX ONEが挿入でき、交互にカメラを使ったり、2人で別の視点から同時に撮影する、といった使い方ができる。EGG自体の充電は底面のUSB Type-C端子から行う
EGGに転送された動画は、そのままWi-Fi経由でスマートフォンに転送され、専用のスマートフォンアプリ「OPKIX STUDIO」から映像の編集、共有が可能。現在は英語版のみだが、1カ月内に日本語化する、という。EGGとのペアリングやOPKIX ONEのバッテリー残量を確認できるほか、編集や共有も可能だ。
IP67相当の防水防塵性能を備え、内蔵メモリは4GB。EGGには14GB・70分の動画が保存可能。アプリを使うことで、電子手ブレ補正機能を利用できるほか、16:9などの他のアスペクト比に変換することも可能。
OPKIX ONEにはマグネットが内蔵されており、マグネットが装着できる場所に設置して撮影することもできる。リモート撮影はできないため、基本的には身につけるウェアラブルカメラとしての利用がメインだ。
ウェアラブル用途として、マグネットをツルに組み込んだアイウェア(メガネ、サングラス)が用意されている。男女用のアイウェアがそれぞれ3デザイン、計6種類があり、バンドルセットにはそのうちの1つが同梱される。
男性用サングラスの場合、側面にマグネットで装着し、目線と同じ角度で動画撮影できる。
国内販売は現時点ではないが、ツバの部分に金属を埋め込んだキャップもあり、身につけて自由な視点から撮影するカメラを目指した。こうしたアクセサリが充実すれば、"身につけるカメラ"として面白い製品になりそうだ。
OPKIX ONEを装備するためのアクセサリーとしては他に、指に装着するリング、首から提げるネックレスがセットに同梱される。
パッケージには、セルフィースティック、粘着テープで自由な場所に装着できるフラットプレートも含まれている。
カメラとしては非常に限定的な機能しかないが、身につけやすさを追求して、日常のさまざまなシーンを手軽に撮影することを目指したカメラだ。2つのカメラを同梱するため、使い方を工夫すれば、さまざまな撮影もできそう。ソーシャルメディアとの相性も良さそうだ。
OPKIX ONEはすでに米国で販売されているが、グローバルでの販売は今回が初めてで、今後、各国へ展開していきたい考え。すでに次期製品の開発もスタートしており、同社のCEOであるLawrence Greaves氏は、「5Gに対応していきたい」と語り、5Gによるリアルタイムの映像共有などの機能を備えた製品投入を目指す。次期製品の販売は来年以降になる見込み。
ライテックは喫煙具メーカーとして80年以上の歴史を誇るが、新たにライフスタイル事業部を立ち上げて、喫煙具以外の製品の取り扱いを始める。その第1弾製品がこのOPKIX ONEで、日本での独占販売権を獲得。アプリの日本語化や技術基準適合証明(技適)などの取得を行った上で日本での販売を行う。