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8月のMap Camera 新品・中古デジカメ売上ランキング
キヤノンとニコンのフルサイズミラーレス発表が影響 様子見が続く
2018年9月25日 11:22
シュッピン株式会社は9月21日、カメラ専門店「Map Camera」のECサイトおよび、店頭における2018年8月1日~8月31日の新品・中古デジタルカメラ販売ランキングを発表した。
新品デジカメ販売月間ランキング
1位:ソニー α7 III
2位:富士フイルム X100F
3位:ニコン D3400
4位:パナソニック LUMIX G9 PRO
5位:ソニー RX100 VI
6位:富士フイルム X-H1
7位:オリンパス Tough TG-5
8位:キヤノン EOS 5D Mark IV
9位:ニコン D850
10位:キヤノン EOS 6D Mark II
発売以来、6カ月連続でソニーの「α7 III」が1位を獲得した。
8月23日にニコンのフルサイズミラーレスカメラ「Z 7」と「Z 6」、9月5日にキヤノンの「EOS R」の発表があり、その影響は今回の新品ランキングにもあらわれているという。
例えば、2017年9月の発売以来常にトップ5以上を維持してきたニコンの「D850」が9位まで後退。「Z 7」や「Z 6」の発表で、買い換えを検討する人、発売まで様子見する人が多いためと推測している。
同じく、キヤノンの売れ筋機「EOS 5D Mark IV」と「EOS 6D Mark II」が下位に位置していることについても、8月中はまだ発表前だったが「ニコンが出したら、次はキヤノン」と予想していた人が多く、その期待が現行機の販売成績に大きく影響した結果だとしている。
「D850」にかわってニコンの機種で勢いがあったのが、エントリークラスにあたる「D3400」。これは、9月28日に新機種「D3500」の発売が決まり、買いやすい価格になったことが要因と分析。特に、ダブルズームキットはお買い得感があり、販売台数の8割を占めた。
富士フイルムの「X100F」やソニーの「RX100 VI」、オリンパスの「Tough TG-5」といった人気コンパクトデジタルカメラの勢いも継続している。
また、パナソニックの「LUMIX G9 PRO」が2カ月ぶりに4位にランクインしたほか、富士フイルムの「X-H1」が6位ランクインしている。ランク外となるが、オリンパスの「OM-D E-M1 Mark II」が11位にランクインするなど、3強以外の売れ筋商品が健闘している。
中古デジカメ販売月間ランキング
1位:ソニー α7 II
2位:キヤノン EOS 6D
3位:ソニー α7 III
4位:ソニー RX100 V
5位:キヤノン EOS 5D Mark IV
6位:オリンパス OM-D E-M1 Mark II
7位:キヤノン EOS 7D Mark II
8位:ソニー α7R II
9位:ニコン D850
10位:キヤノン EOS 5D Mark III
ソニー「α7 II」が2位以下を大きく引き離し、先月から引き続き首位をキープ。さらに「α7 III」が前回9位から3位へと大きくジャンプアップし、「α7R II」が8位になるなど、α7シリーズの強さが目立つ結果となった。
また、「RX100 VI」への買い換えなどで中古の個体数が増えたのか、「RX100 V」も4位にランクインしている。
キヤノン製品でランクインしたのは、中古部門では定番となっている「EOS 6D」「EOS 5D Mark IV」「EOS 7D Mark II」「EOS 5D Mark III」の4機種。
一方で、ニコンは「D850」の1機種しかランクインせず、明暗がハッキリと分かれる結果となった。
ただし、中古部門の順位は商品がどれだけ潤沢にあるのかが重要。通常、新製品発売が発表されると、旧モデルの下取・買取が増えて中古商品の数も豊富なるが、今回はキヤノン・ニコンの両社ともフルサイズミラーレス機という新ジャンルであったため、所有する機材を手放すか、それとも様子を見るのかで迷っていた人が多かったと分析している。