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カシオ、円周魚眼レンズ搭載のフリースタイルデジカメ

360度パノラマ撮影や4K動画に対応 2台使用して全天球撮影も

カシオは、フリースタイルデジタルカメラ「EXILIM Outdoor Recorder EX-FR200」を9月中旬に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は、税込6万5,000円前後の見込み。

カメラ部とコントローラー部を分離・合体できるデジタルカメラ「EX-FR」シリーズの新モデル。「EX-FR10」(2014年9月発売)、「EX-FR100」(2015年12月発売)に続く第3弾となる。

カメラ部とコントローラー部は、耐落下1.3m、耐低温-10度、IP66、IP68相当の防塵防滴性能も備えている。水深1.5mで60分間の連続使用が可能。

新たに円周魚眼レンズを搭載し、1度のシャッターで180度の空間(カシオでは「全天周」と呼称)を撮影可能になった。これを活用して、レンズを上向きにして撮影すれば周囲(水平)360度のパノラマ写真も撮れる。また、対角208度の超広角撮影モードも備えている。

全天周の作例

加えて、カメラ部2台を同時に使用することで全天球撮影もできる(マルチカメラマウンターEAM-8が必要、税別5,000円、10月下旬発売)。そのため今回、カメラ部のみ(EX-FR200CA、5万円前後)を単体で用意する。

EX-FR200CA

なお、EX-FR100のカメラ部(EX-FR100CA、3万5,000円前後)も発売する。EX-FR200からの操作・撮影も可能だ。

EX-FR100CA

スマホアプリ「EXILIM ALBUM」では、全天周および全天球映像を表示できるほか、全天周および全天球映像の歪みを除いて分割表示することも可能となっている。SNSサイトへの投稿も可能。

またEXILIM ALBUMに保存された静止画、動画を自動セレクトし、BGMを付けた上で時系列に表示する「ハイライトタイムライン」も備える。同様にダイジェスト動画を作る「ハイライトムービー」も利用可能。

別のスマホアプリ「EXILIM Connect」をインストールすれば、Bluetooth Smartで常時接続が可能。「エクシリム オートトランスファー」機能により、カメラがスリープ中に撮影画像を自動的にスマホに転送することができる。さらに写真共有アプリ「Scene」を使うとスマホに転送された写真をクラウドアルバムに自動転送できる。

全天周、全天球モードで撮影した静止画や動画をPCで再生、編集できるソフト「EXILIM 360 Viewer」も用意する。YouTubeの360度Video対応のファイル形式に変換して公開することも可能。

新モデルでは、1台のコントローラーで2台のカメラ部をコントロール可能になった。2つの視点で撮影したり、タイミングをずらして撮影することができる。コントローラーでは2つのカメラの映像を別々に再生できる。なお、EX-FR100CAはコントローラー部無しで、スマートフォンから操作して撮影することもできる。

撮像素子は有効1,195万画素の1/2.3型CMOSセンサー。レンズは35mm判換算での焦点距離13.4mm相当、F2.8の単焦点。4K(30fps)動画も撮影可能。

電源は内蔵リチウムイオン充電池。撮影可能枚数は約260枚。

記録メディアはmicroSD/SDHC/SDXCカード。

外形寸法は60.9×154.8×46.2mm、メモリーカードとヒンジユニットを含む重量は約238g(いずれも合体時)。

リュックなどにカメラを取り付けられる「マルチアングルクリップ」(EAM-2、税別2,500円)、先端にカメラ部を取り付けられる「マルチアングルスティック」(EAM-4、税別8,000円)など既存のオプションが利用可能。