ニュース

「写真甲子園2016」優勝は島根県立大田高等学校

左から島根県立大田高等学校の監督 江田修一さん、選手の柿田知保実さん、松本真実さん、清水希さん

北海道東川町で開催されていた「写真甲子園2016」(第23回全国高等学校写真選手権大会)が7月29日に閉幕。中国ブロック代表の島根県立大田高等学校が優勝した。現地より速報をお届けする。

写真甲子園は、全国高等学校の写真部・サークルなどから共同制作の組写真を募集し、全国から選抜された代表校が本戦に出場。今回は527校の応募から19校が本戦に出場した。7月26日から7月29日にかけ、東川町を拠点に優勝をかけた同一条件での撮影が行われた。

出場選手は各出場校から3名。その日ごとのテーマに沿った組写真(8枚)を制作し、各日夕方の公開審査会で審査員の講評を受け、翌日以降の撮影・制作に反映させていく。各審査員は各日「心・技・眼」の3つのポイントで点数評価し、合計得点により優勝が決まる。

優勝した島根県立大田高等学校は、写真甲子園の本戦に初出場。選手は3人とも3年生で、1年生で写真部に入って出会った"仲良し3人組"が自ら出場を希望した。応募は昨年に続き2度目。今年は本戦出場を目指して、選手3人で早朝から山に登って撮影するなどの合宿も行ったという。

初日の公開審査において審査委員長の立木義浩氏は、重みのあるモノクロ作品に対し「(日照時間の少ない)山陰の露出で、お国の色が出ている。こういう、いい意味で"訛り"のある写真を見たい」とコメント。その後も全3回の制作・審査を通して自らの作風を崩さなかった同校の姿勢を踏まえ、「3日間、筋を曲げないで撮った"島根弁"の写真です」と高く評価した。

最終審査会の模様

優勝を受け、選手3人は「最後まで頑張ってきて良かった。優勝が取れるかな、という気持ちは全然なかった」(柿田さん)、「すごい嬉しい。Tシャツに寄せ書きしてくれた写真部の仲間、友達、家族、みんなに優勝の喜びを伝えたい」(松本さん)、「優勝できると思ってなかったから嬉しい。初出場で大変だったけど、みんなと協力してできたからよかった」(清水さん)と壇上でコメントした。

審査委員長の立木義浩氏が優勝旗を授与した

そのほか、準優勝は沖縄県立知念高等学校(九州・沖縄ブロック)、優秀賞は宮城県白石工業高等学校(東北ブロック)、埼玉栄高等学校(北関東ブロック)、八代白百合学園高等学校(九州・沖縄ブロック/特別招待枠)、北海道帯広工業高等学校(北海道ブロック)、東京都立総合芸術高等学校(東京ブロック)となった。キヤノンスピリット賞は富田高等学校(東海ブロック)の澤田一輝さん。