オリンパスZUIKOレンズ 写真家インタビュー

三脚いらずで広い守備範囲 身軽な装備で被写体を追いかける…三橋康弘さん

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

箱根登山鉄道の大平台駅で、去り行く列車を見送る駅員の後ろ姿を撮影。24~200mm相当という幅広いズーム域をカバーできる本レンズなら、このようなシーンにも楽々対応できる
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / 100mm(200mm相当) / 絞り優先AE(F4、1/200秒、±0EV) / ISO 400 / WB:オート

オリンパスZUIKOレンズを使う写真家に、作品表現でのポイントや使い勝手をお聞きする本連載。

今回は都市や人物を絡めた鉄道写真を撮影される三橋康弘さんに、鉄道撮影の楽しさや撮影機材についてうかがってみました。「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」による作品もご本人の解説付きで掲載しています。

三橋康弘

1983年、神奈川県生まれ。神奈川大学経済学部卒業。システムエンジニアとして働きながら、写真作品を撮影している。被写体は鉄道、人物、風景など多岐にわたる。2016年にエプサイトにて写真展「駅と彼女。」開催。2018年から1年間デジタルカメラマガジンで「列車と彼女と」を連載。日本写真協会(PSJ)会員、オリンパスアンバサダー。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO


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写真にのめり込むようになったきっかけは?

小学生の時に大好きな鉄道を自分で撮りたくて、父のカメラを借りて撮り始めたのが始まりです。

就職して初めてデジタル一眼レフカメラ(オリンパスE-410)を購入してからは、さらに写真を撮ることが楽しくなり、鉄道以外に風景やポートレートも撮り始めました。でも、鉄道を撮っている時が一番楽しいですね。

現在の主な写真活動は?

個展やグループ展で写真作品を発表したり、トークイベントを開催したり、自分の写真作品をより多くの人に観ていただくための活動をしています。

また、TwitterやInstagram(ID: yasuhiro_3284)で鉄道写真を掲載し、日本に限らず世界の方々への発信も欠かせません。

JR御殿場線の山北駅近くには桜と列車を同時に撮影できる名所がある。桜の中を走り抜ける特急ふじさん号に素早くピントを合わせられるフォーカス性能が鉄道撮影に適している
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / 34mm(68mm相当) / 絞り優先AE(F5.6、1/1,000秒、±0EV) / ISO 400/ WB:オート

鉄道撮影の魅力とは?

鉄道撮影の魅力は「様々な顔があり、様々な景色を組み合わせることができる」ところです。

鉄道会社毎で車両が異なるので、様々な車両の顔に出会えます。その車両たちが、大都会や田舎、山、海、川の近くといった様々な景色の中を走る姿を撮ることができるので、その組み合わせは無限大です。その魅力があるからこそ、小学生の時からずっと撮り続けられる被写体なのだと思います。

また、鉄道は人を運ぶために走っているので、鉄道には人が欠かせないと考えており、「鉄道と人」は私が追い続けているテーマです。2016年に発表した「駅と彼女。」や2018年から1年間連載した「列車と彼女と」は、このテーマから生まれたものです。

近場で撮影することで気付いたこととは?

私が住んでいる神奈川県を撮影で巡ってみると、山北の桜、箱根の新緑、横浜の海、鎌倉の紅葉など、四季折々で様々な光景があることに気が付きました。それらの光景に鉄道を組み合わせることで、様々なシーンを撮影できます。神奈川県は、写真にはもってこいの環境であることを改めて認識できました。

鶴見川を渡る京急線の1000形車両を順光で撮影した。「オリンパスブルー」の澄んだ青空と列車の赤色の組み合わせが心地良い
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / 25mm(50mm相当) /絞り優先AE(F4、1/2,500秒、±0EV) / ISO 200 / WB:オート

オリンパスOM-Dシステムで気に入っているところは?

「手ぶれに強くてコンパクト」なところです。

いつも使っている「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 PRO」は、レンズ内手ぶれ補正を備えているので、OM-D E-M1 Mark IIとの組み合わせで6.5段の補正効果を得られます。普段は三脚を使わずに手持ちで撮影することが多いので、手ぶれを気にせずに撮影できるところが良いですね。

また、鉄道撮影では望遠レンズを使うことが多いのですが、レンズがコンパクトであることも、歩いて移動することが多い私にとって良いです。

「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 PRO」の特徴や使い所など教えてください。

地元の神奈川県を巡る撮影の中で、一番使ったレンズがこの「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」です。普段列車で移動し、駅から歩いて撮影場所を探す自分にとって、1本で様々なシーンに対応できるのは最大の特徴です。

このレンズは高速・高精度な「FAST AF」に対応しており、OM-D E-M1 Mark IIと組み合わせることで、桜の中を走る列車を撮影する時でも素早くフォーカスが合います。まさに鉄道写真の撮影に適していると言えます。

また、駅のホームで出発する列車を撮影していて、ホームで列車を見送る駅員や乗客の姿を見かけることがよくあります。そんな時に、テレ側100mmで一気にズーミングしてその姿を瞬時に撮れるし、クリアで陰影のある描写を得られるのが嬉しいですね。そして、開放F4.0で適度なボケを作れるのも魅力的です。

横浜の海辺を走るシーサイドライン。撮影した金沢八景駅の近くには、釣り船や屋形船が数多く停泊している。直線がゆがむことなく正確に描写されておりシャープネスも十分だ
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / 100mm(200mm相当) / 絞り優先AE(F5、1/1,250秒、 +0.3EV) / ISO 200 / WB:オート

告知がありましたらぜひ!

2021年3月3日から3月7日まで、ピクトリコギャラリー表参道にて写真展「2つの車窓から」を開催します。ギャラリーでは感染症対策をしっかりと実施しておりますので、お気軽にお越しください。

PICTORICO SHOP&GALLERY Omotesando
三橋康弘写真展「2つの車窓から」
https://www.pictorico.jp/press-release/detail/687/

デジタルカメラマガジン最新号に三橋さんが登場!

デジタルカメラマガジン2021年3月号の連載「日本列島ZUIKOLENSの旅」に、三橋さんが執筆された記事が掲載されています。

47人の写真家が47の都道府県を紹介するこの連載で、三橋さんは神奈川県での撮影スポットを紹介。「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」についてのインプレッションやテクニックもあります。

協力:OMデジタルソリューションズ株式会社

デジカメ Watch編集部