カメラバカにつける薬 in デジカメ Watch

絞りのないレンズに乾杯(その2)

これまでのお話

絞りは常に開放で使うべき、という考えの集団を開放戦線と呼んでいます(この漫画の中で)。そのうちでも過激派は廃絞運動という絞りそのものの撤廃を求めた活動をしています(この漫画の中で)。開放戦線は、センサーの高感度性能と電子シャッターの性能が極めて高くなった現在、光量の調整はセンサーだけで管理できるため、レンズにそれを目的としたツールである絞りは不要であると主張しています。絞りの存在は描写の劣化(開放戦線は絞り込みによる収差の改善や焦点深度の増加を劣化と呼んでいます)、および光学及びメカ設計の邪魔にしかならないのが理由だそうです。

※本コンテンツはフィクションであり、実在の製品・団体・人物・地名とは関係ありません。

飯田ともき

2010年に漫画サークル「ていこくらんち」をはじめる。2015年に出した同人誌「カメラバカにつける薬」が、あれやこれやでデジカメ Watchで連載させていただくまでになりました。カメラだけじゃなく、その向こう側にいる人たちの想いを伝えていければいいなと思っています。このレンズの真の姿はF22じゃないかなー、という気がしています。