岡嶋和幸の「あとで買う」

1,599点目:写真プロジェクトにおける言語化の大切さ

ミツバチワークス『GENIC|撮ることのその先へ This is My Project. vol.76』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

ミツバチワークス『GENIC|撮ることのその先へ This is My Project. vol.76』

本日は『GENIC』の最新号です。今回のテーマは「撮ることのその先へ This is My Project.」です。

表紙写真を担当された林響太朗さんのほか、瀧本幹也さん、柿本ケンサクさん、小見山峻さん、蓮井元彦さん、川島小鳥さん、山谷佑介さんら25人の作家の写真プロジェクトが紹介され、テーマやコンセプト、タイトル、ステートメントなど各々の作品の「言語化」などについて語られています。

SNSなどを中心に、写真表現における言語化について誤解があるように個人的に感じています。とはいえこれといった決まりがあるわけではなく、何をどうしようと自由なのですが、この特集ではオリジナルのプロジェクトに取り組むうえで自分の言葉を持つことの大切さなどを知ることができます。販売価格は1,870円です。

私も東京・目黒のJam Photo Schoolや浅草橋で開講しているゼミナール、銀座ではキヤノンの写真表現ワークショップなどで講師を担当しています。自分自身の写真表現の言語化について興味のある人は、そのようなリアルな場もぜひ活用してほしいと思います。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。