岡嶋和幸の「あとで買う」

1,123点目:国際的な写真家集団を知ることができる1冊

青幻舎『MAGNUM MAGNUM 増補改訂版』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

青幻舎『MAGNUM MAGNUM 増補改訂版』

世界を代表する国際的な写真家集団「マグナム・フォト」。192点目で『MAGNUM DOGS マグナムが撮った犬』を紹介しましたが、今回は誰もが一度は目にしたことのある名作など533点の写真を収録した、728ページという充実した内容の作品集です。販売価格は2万2,000円。

2007年に出版された『MAGNUM MAGNUM』は私の書棚にも並んでいるのですが、本書はその増補改訂版ということで、新たに加わった25名の写真家と、150枚以上の作品が追加されてボリュームアップ。ウクライナ侵攻など世界中で起きている近年の出来事も捉えられているなど、内容もアップデートされています。

とはいえ決して安くないので、今回も手に入れるかどうかは考え中です。会員同士が互いの作品を選び、その理由について解説するという興味深い構成で、見応えだけでなく読み応えもありそうです。

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1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。