岡嶋和幸の「あとで買う」

570点目:車で移動しながらの撮影で便利なカメラバッグ

KANI「カメラマルチクッションボックス」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムが沢山あります。この連載では、フォトライフに関連するアイテムを中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

KANI「カメラマルチクッションボックス」

車で移動しながら撮影するとき、機材の出し入れや振動などを考え、カメラバッグは後部座席にシートベルトで固定しています。頻繁に使用するカメラとレンズの組み合わせは助手席で、車を留めたらそれらを手に撮りに出る感じです。撮影するのは基本的に車のすぐ近くで、他のレンズが必要なときには戻って交換します。車がカメラバッグのようなスタイルです。

ショルダータイプやリュックタイプのカメラバッグだと、フラップが邪魔になって取り出しにくいことがあります。前述のような使い方では、大きく開ける構造の製品が合っています。私はシンクタンクフォトの「エアポート コミューター」を愛用していますが、バッグを背負って移動したりしないのであれば、469点目で紹介したハクバの「プラスシェル カメラコンテナ」などが手ごろで便利しょう。

最近登場したKANIの「カメラマルチクッションボックス」は車の助手席に置くことを想定したカメラバッグで、フラップが縦方向にフルオープンする構造になっています。厚手のクッション素材で機材を保護し、走行中の振動も吸収してくれることでしょう。販売価格は深さ12cmのスリムタイプが1万1,000円前後、深さ15cmの大容量タイプが1万3,000円前後です。どちらもブルーのみで、ブラックなどもう少し目立たない色も選べるとうれしいです。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。