クルマとカメラ、車中泊

#15:車内でのカメラ機材管理に…スイッチボットの温湿度計

今日の1枚
写真は4月に撮影したもの。オリオン座は冬を代表する星座だけどギリギリ4月半ばまでは見られます。オリオン座がいなくなると夜空は夏の天の川と交代って感じかな。

今回は温湿度計を紹介。今時の車は乗用車であれば温度計はまずついているよね。だがしかし、商用バンであるウチのエブリイには温度計がついていない。そこで数年前に購入したのが、スイッチボットの温湿度計。温度と湿度が測れるんだ。しかも温度・湿度のデータはスマートフォンにダウンロードできる。

僕が使っているのは旧タイプ。現在はより表示の大きいタイプも出ています

温度計はもちろん車内で快適に過ごすための指標。まあ、そんなことは体感で十分なんだけど。主な目的は車内の湿度管理なんですよ。褒められたことではないのだけれど車内に置きっぱなしになってしまう機材もあるので、カビ対策なんだよね。車庫に止めていてもBluetooth接続で手元のスマホから湿度を確認できるので、湿度が上がりすぎているようなら窓を開けにゆく、あるいは閉めに行くなんてことをしています。

先述のスイッチボットの温湿度計、色々便利なので実は4個も買っちゃってるんだけど、最近新しく防水タイプが出たんですよ。で、早速購入。これなら車外の温度も測れるよねって思ったので。先述のは防水ではないですからね。

防水性能はIP65。一般家庭のシャワーに耐えるレベルだそうです。本来走行する車の車外で雨に耐えるものではありません。雨の日は取り外したほうがいいかな。もしくは雨の当たらない場所に設置

防水タイプの方はBluetooth接続のセンサーといった感じで温湿度の表示はありません。基本はストラップで吊るしたりするようだけど同梱の粘着テープでどこかに貼り付けして使うようになってます。僕は強力磁石を本体にエポキシボンドで貼って、磁力で車体につけてます。

取り付け場所は色々試してみたんだけれど、エンジンやら排気管の熱を受けて正確な温度を測れる場所がない!
で、結局落ちついたのはここ。運転席雨樋の上。夏場は直射日光受けるから思いっきり正確性を欠いてしまうし、防水性能を超えちゃうところだし。夏になったらまた場所を探すかな

ところで、温湿度計をつけても運転中に表示を見てるわけにもいかないし年中温度・湿度を気にしてるわけでもないよね。そこで便利なのがアラート機能なんですよ。これがあるからこそのスイッチボット。インターネットに接続できる環境におけば、外出先で温度・湿度のアラートを受け取ることができます。

温度・湿度ほか5つのアラートが設定できるので目的に合わせて設定する

例えばロケ先で駐車場に車を停めた後、撮影中に車内、車外の温度を確認できるわけです。なんでそんなこと? と思うでしょ。現在の機材は概ね何かしら電池を使ってるわけだけど、予備の電池などいくつかは車内に置きっぱなしになってしまうこともあります。

リチウムイオン電池では40℃以上の環境での保存は推奨されないし、60℃を超えると急激に劣化してしまいます。夏場は車内温度が60℃超えることも珍しくはないからね。

3℃以下もしくは50℃以上の設定、湿度を30%以下もしくは70%以上でアラートを発するように設定した例。冬に車外の温度が3℃を下回ると路面凍結の可能性が高くなる。湿度アラートでは車内の場合、70%を超えるとカビなどの発生を警戒した方がよいと考える目安となる

以上、車そのものというより車に積んでる機材を管理するのに温度・湿度は大事だよ〜というお話でした。

1962年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社マガジンハウス入社。社員カメラマンを経て2010年にフリーランスとなる。主に風景・星景を撮影し、星空の撮影は中学校で天文部に入部した頃からのライフワーク。またドローンでの撮影や、国家資格の審査員も行なっている。コロナ禍の影響で拠点を九十九里に移してから、ネット通販、特にAmazonの利用機会が増加。ちょっとくらい評価が悪くても買ってしまう“密林の探索者”を自認している。