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「おもいでばこファン感謝祭」が開催

初代から4代目新モデルまでの歴史が語られる

当日に発表された新おもいでばこ「PD-1000」

3月13日に4代目となる「PD-1000」シリーズが発表&発売されたバッファローの「おもいでばこ」。同日、都内の3331 Arts Chiyodaで「おもいでばこファン感謝祭」なるイベントが開かれた。PD-1000シリーズの発表会も兼ねたこのイベント。多数のブロガー、プレス、関係者などが集っての開場となった。

まずはおもいでばこプロジェクトシニアプロダクトプロデューサー、根本将幸氏が、これまでの経緯を壇上で振り返った。

新おもいでばこを手に語る根本将幸氏

初代おもいでばこPD-100は、2011年11月8日に発売。当時は「テレビで写真を鑑賞する」ことに特化した、シンプルな製品として登場した。

次いで2012年11月15日、2代目となるPD-100Sシリーズが発売。スマートフォンからの取り込み、Wi-Fiルーターやプリンター出力への対応を果たし、リビングのフォトストレージとしてそのコンセプトと操作性が、ファミリー層やシニア層に評価されるようになる。

3代目のPD-100S/Wシリーズ(2013年11月27日発売)のテーマは、Wi-Fi経由腕スマートフォンからおもいでばこにアクセス、スマートフォンからのシェアを強化した。

おもいでばこの変遷(感謝祭のプレゼンより)

一見順調にみえる、おもいでばこの進化。ただしそのプロモーションには、苦難が伴っていた。おもいでばこプロモーション企画担当の竹内優氏があとを受けて説明する。

おもいでばこのテーマとして、「写真を見返す喜び」を提示した竹内優氏

初代から2代目までは、ノンPCユーザー向けのわかりやすいシンプルなソリューションだったおもいでばこだが、3代目からはスマートフォン時代の写真管理方法のひとつとして進化。「すべての写真を大切にする方」が対象となりつつあった。おもいでばこについてよく聞かれたのが、曰く「素人さん向けのソリューション」、「◯◯(家族の名前)にぴったり」というものだ。初代のイメージが強いためで、これからはスマートフォン世代のパパ・ママをうならせる方向にシフトしたい、あるいは紙焼きに親しんだシニアにも使って欲しい。そうした方向へプロモーションを転換することになったという。

例えばスマホ世代パパには人気ブログでの露出を図り、シニア層向けにはプリントスキャンサービスの節目写真館や、介護福祉事業者向けサービスのBI Bridなどと連携。ママ層には口コミで広まるなど、一定の成果が得られた。

そんなおもいでばこで得られた発見として竹内氏が挙げるのは、「写真を見返す喜び」。おもいでばこの使命を「あらゆる方に写真を見返す機会を」と説明した。

その後、新モデルPD-1000シリーズの解説に移った。本体の小型化、Wi-Fi内蔵、動作の高速化などが特徴で、詳しくは13日に公開したこちらの記事をご覧いただきたい。

小型化された本体。Wi-Fiも内蔵された

順当に進化を果たした4代目おもいでばこPD-1000シリーズだが、今回も外出先からのアクセスが用意されていない。これについて竹内氏は、「今後にご期待ください」と説明。加えてiOS、Androidともにアプリのアップデートが控えているほか、Macからの画像の取り込みが可能になる予定であると明らかにした。

感謝祭はここでいったん休憩に。その後は食事を楽しみながらの第2部が始まった。

第2部では、主要スタッフがバッファローの公式キャラクター「バフ&ファロ」の被り物を着用。学校給食風の夕食(会場の3331 Arts Chiyodaは元中学校)を楽しみながらのトークショーが繰り広げられた。

これがバフ&ファロの被り物
給食風の夕食が振る舞われた。味付けは大人向け。

その中で興味深かったのは、企画初期からの経緯。最初の企画書での名称は「Photo Box」というありきたりなもので、初期のデザインアイデアには、現在のMac Proを思わせる円筒形のものも見られたという。また、PD-1000のデザインテイストには、女性の手のひらのイメージが盛り込まれれているそうだ。

これがおもいでばこの試作機。製品版とほとんどあまり変わらない
底面に直接ファンが取り付けてある

感謝祭の最後は、おもいでばこに収録されているオリジナル曲のライブ演奏。DJ &サウンドプロデューサーLAVA氏によるコンセプトの説明の後、ファンにとっておなじみの曲が流れ、喝采のうち閉幕した。

おもいでばこのBGMが生演奏で。盛り上がりのうち閉幕した

(本誌:折本幸治)