デジカメアイテム丼
容量&スピードアップで快適度もアップ!
テレビにつなぐフォトアルバム バッファロー新「おもいでばこ」
Reported by 北村智史(2015/4/1 14:07)
「おもいでばこ」は、テレビにつないで使用するデジタルフォトアルバムである。写真や動画の閲覧、管理、バックアップなどをPCなしでできるのが特徴だ。
SDメモリーカードやUSB端子に接続したカードリーダーなどから画像を取り込んで、テレビの大画面で鑑賞できるほか、撮った写真にコメントを付けたり、アルバムに整理したりできる。さらに、内蔵のWi-Fi機能を使ってスマートフォンなどと連携してSNSで公開したり、プリントしたりも可能。さらに、外付けのHDDをつなげば画像のバックアップも自動でやってくれるという、PCがない人、あっても操作が苦手な人にはうってつけのツールなのである。
この3月に発売されたばかりの新型は4世代目に当たり、ボディサイズがぐぐっとコンパクトになったほか、搭載CPUが高速化したおかげで、画像の閲覧などのスピードが格段に向上。以前にレポートした初代は、ちょっと動作がもっさりしている感があったが、新型はそんなストレスはまったくなく、きびきびと快適に動いてくれる。
先代ゆずりの簡単操作
といっても、この「おもいでばこ」をどんなふうに使うのかが分からない人もいるだろうから、簡単に使い方を説明しておこう。
画像の取り込みは、前面のSDメモリーカードスロットかUSB端子を利用する。USB端子にはカードリーダーや外付けのHDDも接続できるので、SDメモリーカード以外のメモリーカードや、PCからの画像の取り込みも可能だ。
テレビとの接続は背面のHDMI端子を使用する。従来モデルはRCA端子のAV端子も備えていたが、新型はコンパクト化したこともあって、HDMI端子のみとなっている。
内蔵のHDDにコピーされた画像は、自動的に日付ごとに分類され、カレンダー上で日付別に閲覧できる。日付ごとに一覧表示したり、1枚だけを全画面表示できるほか、一部を拡大して見ることもできる。PC用モニターよりも格段に大きいテレビの画面で見られるので、なかなかに気持ちがいい。
撮り溜めた写真の中からお気に入りを集めたアルバムを簡単に作成できるのも便利なところ。あらかじめ、休日などをテーマにした空のアルバムが用意されているので、写真の分類や整理がやりやすい。もちろん、新しいアルバムを作るのも簡単にできる。PCで画像の整理や管理がうまくやれない人にもそこそこあつかいやすいのではないかと思う。
リビングで見る写真の世界 スマホからもアクセス可能
内蔵のWi-Fi機能を使ってスマートフォンなどと接続できるのは従来どおり(端末側に無料の専用アプリのインストールが必要)。スマートフォンから「おもいでばこ」に保存されている写真を見たり、コメントを書いたり、お気に入りに指定したりといった操作が可能だ。
新機能の「おもいでばこスポット」を使うと、無線LAN環境がない場所でも、スマートフォンなどとダイレクトに接続できる。こちらも高速CPUを搭載した恩恵だろう、ワイヤレス接続とは思えないぐらいに快適に閲覧できる。まるでスマートフォンにコピーした画像を見ているかのような感覚で、さくさく表示できるのだから、本当にすごい。この速さも新型の大きな魅力だ。
内蔵HDDの容量とあつかえる画像の数が大幅に増えているのも見逃せない点。初代はHDD容量が320GBで、最大6万枚までしか管理できなかったが、新型は標準モデルのPD-1000が1TB、大容量モデルのPD-1000-Lは2TBのHDDを搭載。最大40万枚の画像が管理できるようになった。
もっとも、同社のウェブサイトによると、画像1枚当たりの容量が平均6MBの場合、PD-1000で約14万6,000枚、PD-1000-Lでも約29万2,000枚でHDDがいっぱいになってしまう。とはいえ、普通の人ならこれだけ入ればまず困ることはないだろう。
PCに保存してある画像ファイルを、フォルダーごと「おもいでばこ」のアルバムとして取り込むことができる「おもいでばこ とりこみ・かきだしツール」ソフトウェア(無料。Windowsのみ)も用意されている。PCで画像を管理している人が、家族で見たい写真だけを「おもいでばこ」にコピーしてテレビで鑑賞する、といった使い方ができるので、ヘビーな写真ファンにも使いでがありそうだ。
気になるお値段は、PD-1000が3万7,584円、PD-1000-Lが5万1,300円(いずれも同社の直販サイト「バッファローダイレクト」での税込価格)と少々高めだが、PCレスで写真を楽しみたい人にはぜひとも注目してもらいたいアイテムなのは間違いない。