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飛行機撮影に最適なコスパ最強のカード

ProGrade Digital CFexpress Type B GOLD 512GB

ProGrade Digital CFexpress Type B GOLD 512GB

野鳥や飛行機の写真を得意とする中野耕志さんが愛用するカメラは、圧倒的なAF速度と高速連写を誇るZ 9とZ 8の2機種。特にZ 9はCFexpress Type Bが2枚装着できるダブルスロット。高速書き込みが可能なProGrade DigitalのGOLD 512GBを選ぶ理由はそのコストパフォーマンスにあるという。

※本企画は『デジタルカメラマガジン2023年11月号』より転載・加筆したものです。

快適な飛行機撮影には安定した連写が欠かせない。せっかくのシャッターチャンスなのに連写速度が遅くなったり止まったりすると、撮影のリズムが崩れるばかりか決定的瞬間を逃すリスクすらある。飛行機撮影に適したカメラと言えば高画素+高速連写がトレンドであり、大容量データを受け止めるメモリーカードの重要性は極めて高い。

CFexpress Type Bの最高峰であるCOBALTは、SLCタイプで高性能だが高価なので必要枚数をそろえるとかなりの投資となる。そのCOBALTに迫る性能を持ちながらコスパに優れるのがGOLDだ。

512GBでは読込最大速度1,700MB/秒、持続書込速度800MB/秒と十分な転送速度を備えながらも容量単価はCOBALTの半額以下。ニコン Z 8による8.3Kの動画撮影でも熱停止しない、性能とコスパを両立したCFexpress Type Bカードだ。

低空飛行訓練を行うF/A-18Fスーパーホーネットを20コマ/秒で高速連写。ワンチャンスで多くのバリエーションが欲しいので、高速連写中に書き込みが止まらないカードは必須アイテムだ
ニコン Z 9/NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S/600mm/マニュアル露出(F6.7、1/2,000秒)/ISO 200/WB:晴天
旅客機は軍用機と比べて速くないので、普段はそれほどの連写速度と枚数は必要ないのだが、風景と絡めるとなると話は別。着陸するボーイング787と太陽が重なる一連のシーンを捉えた
ニコン Z 8/NIKKOR Z 14-30mm f/4 S/14mm/マニュアル露出(F8、1/3,000秒)/ISO 200/WB:晴天

最新GOLDはCOBALTと同等性能

両者の違いはメモリー種類。GOLDは一般的に多く使われるTLCを採用している。GOLD 512GBはCOBALTと同速度を出しつつ、消費電力はCOBALT以下。4K動画に必要な最低持続書込速度も備えるおすすめメディアだ。

GOLD 512GBCOBALT 325GB
メモリー種類TLCpSLC
最大読込速度1,700MB/秒1,700MB/秒
最大書込速度1,500MB/秒1,500MB/秒
最大消費電力700mA1,200mA
最低持続書込速度800MB/s1,400MB/s
実勢価格27,000円前後62,000円前後

8.3K 60pのRAW動画でも発熱で止まらない

安定した動画撮影にはメディアの熱対策が重要となる。GOLD 512GBはZ 8の4K動画はもちろん8.3K動画でも止まることなく撮影できた。最低持続書込速度が足りない他社製カードは8.3Kでは1分半、4Kでも5分で記録が止まってしまった。

テスト条件:ニコン Z 8で8.3K 60pの動画を5分撮影。撮影後のカードを熱電対温度計で計測した温度
中野耕志