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星空撮影に最適なSAMYANG「AF 24mm F1.8 FE」「AF 135mm F1.8 FE」
2023年6月22日 07:00
株式会社ケンコー・トキナーが取り扱う韓国のレンズメーカーSAMYANG。個性的なレンズを数多くラインアップしているが、今回はその中から星空撮影に最適な2本を天体写真家の沼澤茂美さんにセレクトしてもらった。
※本企画は『デジタルカメラマガジン2023年7月号』より転載・加筆したものです。
描写と使い勝手にこだわった星空撮影向けのレンズ
SAMYANGは韓国のレンズメーカー。一眼レフ用の14mm F2.8は、星空撮影用に爆発的に普及し、その高い結像性能とともにSAMYANGの名前が広く知られるようになった。今回紹介するソニーEマウントの24mm F1.8と135mm F1.8は、リニアSTMモーターを採用、高速かつ静かなAF仕様のレンズだ。
24mmはメーカーが「天体写真の傑作品」と記すほどの高い画質を全面に出している。EDガラスを2枚、高屈折HRガラスを3枚、非球面レンズを2枚用いて諸収差を良好に補正、開放絞りでもサジタルコマフレアのほとんどない素晴らしい星像を示す。そして驚くほどにコンパクトだ。
135mmはEDガラスを3枚、HRガラス2枚、非球面レンズを1枚用い、開放絞りでの高い結像性能を示す。135mmの方はそれなりの大きさだが軽量なため、F1.8の表現力を気軽に発揮できる感がある。
どちらも天体用を意識した「アストロフォーカスモード」を装備している。レンズ側面のボタンで、あらかじめ記憶させた無限遠にセットする機能で、精度も十分に高い。描写性能も機能も星空撮影で十分効果を発揮するレンズだろう。
質量230gと軽量で手のひらサイズの小型ボディ
24mmの圧倒的に小型・軽量な筐体には驚かされた。画質も秀逸で、旅用の星空レンズとしてはイチ押しだ。赤道儀や雲台への負担軽減にも効果的と言えるだろう。軽量という点では135mmも携帯のストレスを大きく軽減してくれる存在だ。